夢見る頃を過ぎてものジャケット写真

歌詞

ライラック

小林唯

遠くで響く遮断機の音でようやく僕は体を起こして

ぼんやりとした陽だまりに向けてあくび混じりにおはようを言った

揺れるライラックの中に君を見てなんとなくもう気づいてた

愛してるって言葉は意味を失うさ

忘れちまおうぜベイビー 眠りの中なら笑って話せる気がしたよ

おやすみまたね、いい夢見てね

春の終わりに雨音が響く

ありがとうなんて馬鹿みたいだな

言葉をなくしても構わない暮らしを

続けながら僕らは日々に溶けた

線路の上の空き缶でタバコを一つもみ消しながら

入道雲はまだかいねとそんなことばかり

考えていた

響くサンダンスの果てで君と見た恋の仕草にも

追いかけるほどの理由はなくてさ

終わりにしようぜベイビー

次に会うときは 本当のことを話そうか

さよならまたね、振り返るなよ

夏の匂いで頭がいかれそうさ

これからのことは何にもないな

アスファルトの上を陽炎が昇る

僕は立ち止まってそれをただ見ていた

おやすみまたね、いい夢見てね

いつものように笑って言えたかな

さよならまたね、振り返るなよ

明日のことを話したくなるじゃないか

そして僕らは時を重ねて

ライラックの香りがなんとなく鼻につく

それに気づいて僕は少しだけ

幸せだったよ

  • 作詞

    小林唯

  • 作曲

    小林唯

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小林唯名義3枚目のミニアルバム。
最新作「兄弟」を含む、時間の流れに視点を向けた新旧さまざまな楽曲が収められている。
時間は誰に対しても平等であるが、それゆえについてこれない人にも容赦がない。
落伍者たちはその道の途中で美しい景色を見ることができるのか。いつだって、答えは風の中なのだ。

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ライラック

Apple Music • フォーク トップソング • 日本 • 49位 • 2021年9月19日

アーティスト情報

無所属

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