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本作は、19世紀ドイツのリート(歌曲)の伝統と、Autechre(オウテカ)直系の無機質なIDMが、衝突と自己否定を繰り返しながら展開するアヴァンギャルド・アート・ポップです。8小節ごとにシューマン的な抒情的なピアノ和声が、アルゴリズムに基づいた無慈悲なグリッチ・ビートによって徹底的に破壊・更新される「非再帰的」な構成をとっています。
歌詞の核心は、カール・ポパーの「反証可能性」という科学的基準を愛という形而上学的な領域に適用する知的試みにあります。「反証できないものは科学ではない」という冷徹な講義調のブリッジから、ピアノとIDMが同時に鳴り響き、自己矛盾の頂点へと至るラスト。繰り返されるフレーズが一つもなく、常に直前の自分を否定し続けるこの音像は、真理を探求する苦悩そのものを音楽化した、あまりにも洗練された知的な暴力です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。