

聞こえるか…
名前を呼ぶ声が…
振り返るな
そこには
もう”お前”が立っている
午前三時
誰もいない部屋
止まった時計が
ひとりで動き出す
壁に浮かぶ
黒い手形
数えるたびに
一つずつ増えていく
私は何も奪わない
扉を開けるのは
いつも人間だ
七つ数えろ
灯りを消せ
息を潜めろ
名前を呼ぶな
それだけで
“こちら側”は見つける
囁け
もっと囁け
耳の奥へ
魂の奥へ
見えない爪で
理性を削れ
悪魔は
姿を持たない
恐怖という器で
何度でも生まれ変わる
鏡の中で
瞬きをしない
もう一人のお前が
笑っている
振り返れば
誰もいない
それなのに
肩越しで息をする
眠るたび
夢ではなく
現実が
少しずつ壊れていく
塩では祓えない
祈りも届かない
心が闇を選んだ瞬間
契約は終わる
名前は呼ぶな
目を合わせるな
振り返るな
返事をするな
暗闇は
空っぽじゃない
そこには
お前の恐怖を喰らう者がいる
“Open the door…”
“Let me in…”
契約書も
儀式も
生贄も
もう要らない
お前が
疑った瞬間
私は
心の中へ入る
堕ちろ
もっと深く
深淵の底まで
祈りも
悲鳴も
届かない場所へ
悪魔は笑わない
笑う必要もない
お前の瞳から
光が消えるたび
新しい夜が生まれる
人は死なない
魂だけが
永遠に
囁き続ける
聞こえるだろう…
今度は
お前の後ろから
その声は
もう
二度と消えない
- 作詞者
D:RISE
- 作曲者
D:RISE
- プロデューサー
D:RISE
- ボーカル
DG5

DG5 の“深淵の囁き”を
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『黒い童話』は、誰かを脅かすためのホラーではありません。
このアルバムが描くのは、人間の心の奥底に誰もが少しだけ抱えている、嫉妬、優越感、自己正当化、好奇心、そして見て見ぬふりをする弱さ。その感情を、悪魔や不思議な存在たちが静かに見つめる「ダークファンタジー」として描いています。
可愛らしく耳に残るメロディとは対照的に、歌詞は人間の本性へそっと問いかけます。悪魔は誘惑するのではなく、ただ微笑みながら見つめているだけ。答えを出すのは、いつだって人間自身です。
DG5ならではの五人の個性豊かなボーカルが織り成す繊細なハーモニーと、シネマティックなサウンドが、童話のように美しく、それでいてどこか不穏な世界へと誘います。
ページをめくるように一曲ずつ物語を辿った先で、最後に映るのは悪魔の姿ではなく、自分自身かもしれません。



