フォノイコライザーのジャケット写真

歌詞

フォノイコライザー

WAKABA

何回目かも分からないliveの帰り道に

昔よくサイファーしていた公園の前を通る

「フリースタイルダンジョン観た?」

お決まりの台詞

窪の縁公園は特設ステージだった

「終電逃してからが本当の始まり」

今考えたら意味分からん夜を長くする台詞

あん時のあと1曲が今も俺に流れて

今日もステージに立ってる本当に有難う

お前は教師になって毎日働いてる

もう2児のパパかよあんま悪さすんなよ

最近連絡無いじゃん捕まってはいないよな?

彼女大事にしろよ身体には気を付けて

俺がラップ始めた頃の人気者が今では

ステージに立ってないことで歳月を実感

すみません辞めたら理由が何だって敗者です

でも貴方に勝った事は1度もありません

ラップしてる理由を必死に探した頃もあったが

呼吸に理由なんて無いと思いやめた

むしろ今じゃ辞め時を探した方が楽な程に

悩みの中心であり生活の基準だ

「影賭は消えた」と言われた1年間

治療しながらも場所を選ばずにLiveに励んだ

シンガーのLiveを観に来た

マダムを揺らすのは

ドレッドの兄ちゃん揺らすよりも

難しいんだぞ?

「良ければLiveに来てくれないかな?」

決まったイベントの

フライヤーと一緒に送る

友達からお金もらって歌詞なんか飛ばせない

飛んだとしてもミスだとは絶対思わせない

終わった後照れながら言われた

「ダサかったよ」

本音はLive中に既に受け取ってある

携帯のカメラ下ろしたでしょ?

あれ嬉しかったよ

少し濡れた瞳に俺を写してくれて

準備終わり家出る時にアルバムに問いかける

今日でこの家ともさらばだいってらっしゃい

CDが売れない時代なんて一瞬も来ちゃいない

良いLiveすれば売れるそう信じたい

「マリノが酒飲めないんで

乾杯の時俺だけ2杯飲む事になるんですよ」

幸せが溢れる

敢えて潰れた俺にマイク握らせる主催者

「仕事の間にパーティーが見えるでしょ?」

あまりに大事なものだからか

意固地になってしまい

先が見えなくなる事は人生に多々ある

それが8年間もっと長い人もいる

手放す時の気持ち思い胸が震える

あの日の酒は不味かっただけど悪くない

あの日のLive酷かったたまに見返す

過去の日々は今を写すフィルムだと思ったが

未来見れば見るほどに過去と重なる

イベントの終わりは

クローズのDJTimeじゃ無くて

着替える時にズボンから剥がれ落ちるデイチケ

初Liveの前日を超える夜はきっと

どんなに売れたとしても訪れはしないだろう

影賭さん今日のLiveめっちゃくらいました

僕地方でイベントの主催してるんですけど

マジでいつか絶対絶対呼ぶんでその時は僕も

EP用意しておくんでよろしくお願いします

なぁ、俺たちはきっとまた会えるよ

時間はかかると思うけどさ続けよう

連絡待ってるよいつになっても良いから

その時はお前の街の美味いものでも奢れよ

この世界は最後の別れってのがアバウト

挨拶も出来ず2度と会わなくなった人だって沢山いる

引退や休止そんなものは表向きの言葉で

実際は新たな道への再スタートだ

1人で立つステージが少しも1人じゃ無い理由は

今もあと1曲が頭の中で鳴っているから

お前がラップ辞めて他の道にいても

俺がラップしてりゃその音楽がまだ生きる気がして

  • 作詞

    影賭

  • 作曲

    ヒラテマリノ

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