めぐるうたのジャケット写真

New Verse ひねり出す

壊れたWorldへ繰り出す

現実は目の前

動き出す 眠る間に

あぁ困ったまたアレの話か

うんざりする程に待ったなしだ

これじゃ財布もハートもかじかむ

麻痺しだした不確かな価値観

「アルバム」より「アルバイト」が先

俺のiPhoneの予測変換

数時間後また開ける玄関

せわしない生活 望む変化

ゆとり世代もゆとりがなくなる時代

夢とか希望も泣く泣く辞退

都合のいい年金 しない期待

現実はHeavy 絡む利害

んじゃ未来はさ誰がMake it?

鳴らすこのSoundで掻き消すため息

懲りず叩く真っ赤な名機

走らせるPen 紙切れから現金

New Verse ひねり出す

壊れたWorldへ繰り出す

現実は目の前

抗う為に得るMoney

New Verse ひねり出す

壊れたWorldへ繰り出す

現実は目の前

動き出す 眠る間に

なぁ俺らいつまで腕押す暖簾

敷かれたレール走るイカレタこのGame

押し込まれた満員のTrainには

時間に追われた難民と奴隷

また遅れてる?人身事故

舌打ちとかして気にしてる時刻

慣れりゃ忘れちまいそう思考

一体さどこが天国で地獄?

自業自得?いやむしろアンフェア

でも鈍ってんのは自分のアンテナ

で今月の分もほら足んねえじゃん

きっとどっかで思ってる「なんでだ?」

やってらんねーこれじゃ正直

飲み込まれてなりそう自暴自棄

とか嘆いても変わんねえこの日々

じゃあせめて金に変えんぜこのLyric

New Verse ひねり出す

壊れたWorldへ繰り出す

現実は目の前

抗う為に得るMoney

New Verse ひねり出す

壊れたWorldへ繰り出す

現実は目の前

動き出す 眠る間に

  • 作詞

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 作曲

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

めぐるうたのジャケット写真

WATT a.k.a. ヨッテルブッテル の“New Verse”を

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  • 1

    めぐるうた Intro

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 2

    相槌

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • ⚫︎

    New Verse

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 4

    TSUMAMI (feat. HI-KING TAKASE & GAPPER)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 5

    Sagami-Ono Sta. (2020)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 6

    いつかの二人 (feat. BOO)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 7

    Act Like You Drunk

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 8

    青春のヒビ 〜至ってる〜

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 9

    DARE (feat. HUNGER & ポチョムキン)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 10

    想巡

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 11

    また遊ぼう

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 12

    IVANterlude

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 13

    調子どう?

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 14

    Born Again

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

WATTとの出会いは恐らく2006年辺り。
彼は当時2MCの「韻部」として活動しており、
「Mu-Sick」なるそれはもう筆者にとっては相当なクラシックを作り出した天賦の才持つ若者だった。

そんな彼のNew Album「めぐるうた」が2021年に到着。
2015年の前作「栞」を更に凌駕する彼の突出したBeat,Rap,Melodyセンスが多分に収められている。
14曲それぞれが無限に輝きつつ、着地点は1つのテーマで繋がるアルバムだ。

これまで積み上げてきた彼のキャリアも大いに語りたいところだが、
ここでは飽くまで本作に絞り、その突出したセンスをひとつまみしてみよう。

「相槌」でのDilla,Commonへの敬愛で見せる根っから一途なB-Boyイズム、
どこまででも突き抜ける堪らない爽快感にBOO氏の歌声でその力を増す「いつかの二人」、
既出シングルで十八番と言えよう本作屈指のバンギンチューン「DARE (feat. HUNGER & ポチョムキン)」、
同じく既出シングル、HipHopブルースとでも呼びたくなってしまう気だるいトラックに哀愁漂うサビが印象的な「また遊ぼう」、
ラストチューンに相応しいホーン・メロディ・リリックが狂おしい三つ巴の様相を見せ、ふと頬を濡らすであろう「Born Again」。

日毎夜毎、己のBeatとリリックに一喜一憂し、
クラブで気の知れた仲間たちと乾杯を繰り返し朝を迎え、
愛しい我が子の笑顔に万感の思いを馳せる。
等身大のWATTのストリートライフが十二分に伝播される作品だ。

R&Bには「変わりゆく、変わらないもの」なんて言葉があったりするのだけど、
WATTは今作でHipHopを「輪廻」と提唱して魅せた。
寄せては返す波の音。
出会いと別れ。
家族の死があり、家族の新たな生命を授かる。
Beatを切り刻み、新たなLoopを創作する。
自分とはいかに?
自問自答の繰り返し。

数を積み重ね、時を経たからこそ自然で無垢に吐露された「めぐるうた」。
ああ、僕も君も至ったもんだ、ねぇWATT??

(Text by RYJZ1)

アーティスト情報

牛山企画

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