めぐるうたのジャケット写真

街の雑音に目覚ます午後

昨日のアルコール 乾いた喉

かすかな記憶の中いまだこだまする

あの人からの言葉が

行ったり来たり 定まらないリズム

いつのまにか忘れかけてたReason

見ず知らず誰と競争

じゃなくあいつが笑う表情とか想像

してたあの頃 今リメンバー

季節の風がまためくるカレンダー

年を重ね 増えてく荷物

生まれて死ぬまでこの体ひとつ

一体どこ向かってく

時は刻一刻 命奪ってく

何気ない日々の中にある機微

今この気持ち 書き留めた意味

かつて遠く離れて見えたあの財宝は

時を経て今そこじゃない方

上手くやるだけじゃおかしくなる

らしくあろうとすること

それ自体がらしくない

近道のようで遠回り

したいことすりゃいい ほらそのまま

ってまたレスポンスない自問自答

ステージ降りた自分に問う「調子どう?」

  • 作詞

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 作曲

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

めぐるうたのジャケット写真

WATT a.k.a. ヨッテルブッテル の“調子どう?”を

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  • 1

    めぐるうた Intro

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 2

    相槌

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 3

    New Verse

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 4

    TSUMAMI (feat. HI-KING TAKASE & GAPPER)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 5

    Sagami-Ono Sta. (2020)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 6

    いつかの二人 (feat. BOO)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 7

    Act Like You Drunk

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 8

    青春のヒビ 〜至ってる〜

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 9

    DARE (feat. HUNGER & ポチョムキン)

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 10

    想巡

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 11

    また遊ぼう

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 12

    IVANterlude

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • ⚫︎

    調子どう?

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

  • 14

    Born Again

    WATT a.k.a. ヨッテルブッテル

WATTとの出会いは恐らく2006年辺り。
彼は当時2MCの「韻部」として活動しており、
「Mu-Sick」なるそれはもう筆者にとっては相当なクラシックを作り出した天賦の才持つ若者だった。

そんな彼のNew Album「めぐるうた」が2021年に到着。
2015年の前作「栞」を更に凌駕する彼の突出したBeat,Rap,Melodyセンスが多分に収められている。
14曲それぞれが無限に輝きつつ、着地点は1つのテーマで繋がるアルバムだ。

これまで積み上げてきた彼のキャリアも大いに語りたいところだが、
ここでは飽くまで本作に絞り、その突出したセンスをひとつまみしてみよう。

「相槌」でのDilla,Commonへの敬愛で見せる根っから一途なB-Boyイズム、
どこまででも突き抜ける堪らない爽快感にBOO氏の歌声でその力を増す「いつかの二人」、
既出シングルで十八番と言えよう本作屈指のバンギンチューン「DARE (feat. HUNGER & ポチョムキン)」、
同じく既出シングル、HipHopブルースとでも呼びたくなってしまう気だるいトラックに哀愁漂うサビが印象的な「また遊ぼう」、
ラストチューンに相応しいホーン・メロディ・リリックが狂おしい三つ巴の様相を見せ、ふと頬を濡らすであろう「Born Again」。

日毎夜毎、己のBeatとリリックに一喜一憂し、
クラブで気の知れた仲間たちと乾杯を繰り返し朝を迎え、
愛しい我が子の笑顔に万感の思いを馳せる。
等身大のWATTのストリートライフが十二分に伝播される作品だ。

R&Bには「変わりゆく、変わらないもの」なんて言葉があったりするのだけど、
WATTは今作でHipHopを「輪廻」と提唱して魅せた。
寄せては返す波の音。
出会いと別れ。
家族の死があり、家族の新たな生命を授かる。
Beatを切り刻み、新たなLoopを創作する。
自分とはいかに?
自問自答の繰り返し。

数を積み重ね、時を経たからこそ自然で無垢に吐露された「めぐるうた」。
ああ、僕も君も至ったもんだ、ねぇWATT??

(Text by RYJZ1)

アーティスト情報

牛山企画

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