半生のジャケット写真

歌詞

変ナ家庭

KZ

お父さんは近所で怖いと知られてた

僕らいつも機嫌伺っては

絶対怒らせないように

一緒に居る度緊張し

話の話題とか慎重に 言葉選んでるんだ

お父さん微笑むんだ僕ら理解出来ない所で

僕が怒られるはずの所でお母さんを蹴ってた

布団の中で何も出来ず怯えてた

鼓動の音と怒鳴り声 寝れない

このシーン 消したくても消せない

この時は小学生

家族の話なんかあんまり無くて

同級の奴の話羨んで

言えない事なら沢山あるのにな

それが良い話なら話すのにな

お父さん お母さんに買ってあげたジーンズ

お父さんその日に夜中怒鳴り千切る

その時怖くてお兄ちゃんの側に寄り一緒に居る

ぼくはただみんなで

てをつないでみたかった

おとうさんがおかあさんに

てをだすのがいやだった

誰にも言えない訳

変ナ家庭だからね

中一の頃

当時飼ってた犬はまだ小さかった

だからまだ言う事聞かなかった

すると親父は投げた

脳震盪を起こした姿に笑ってた

お父さん微笑むんだ僕ら理解出来ない所で

その後別の家庭へ引き渡して

きっと今頃元気に暮らしてる

今日もまた夜中親父怒鳴り

3人とも「出て行け」と言われ

婆ちゃん家に1日泊まったり

これが日常茶飯事

我慢に限界が来たよ

お母さんの服には投げられたタバコの跡

別居 俺ら3人で暮らし始めたアパート

親父の婆ちゃんは「いつでも帰って来ないよ」

お兄ちゃんと寄ってみたら

婆ちゃんは「帰ってくるな」

今度は俺の友達に「帰って来てって

伝えて」結局また寄ってみたら

「帰れ」と言われたんだ

何故かその時婆ちゃんの顔には擦り傷

タイミング悪く親父が帰って来る

お兄ちゃんと親父が掴み合い

パトカーが止まる家の前

もう何が起きてるか

その頃の俺には分からない

僕はただ皆んなで

手を繋いでみたかった

親父がお母さんに

手を出すのが嫌だった

誰にも言えない訳

変ナ家庭だからね

中二中三

俺ら住んでたアパートが

親父にバレた

お母さんの車にGPSが付いてた

だから実家に帰ったあの時

親父は俺らが来てる事を知ってた

その度婆ちゃんは親父に怒られてた

だから傷があった

お母さんが仕事中

セブンに車停めてる時

親父が怒鳴り声と共に歩いて来る

その時は警察が来て収まる

俺らはまた引っ越す

少し離れた爺ちゃんの空き家に

その頃もう16だった

あれから現在18なった

親父の事も忘れてきたんだ

お金も厳しくなった

でも前よりは幸せだった

そして流れ行く平凡な日々の中

親父が刃物を持ってお母さんを

殺しに来た朝方

でも家の近くでとどまった

親父は俺と兄が悲しむと思って

自首した

2024年7月30日

親父の誕生日だった

  • 作詞

    KZ

  • 作曲

    KZ

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