半生のジャケット写真

歌詞

十八年を経て

KZ

18の終わり頃

寒樹の真下 見上げる空 何を思う

振り返る

人を笑顔にするのが好きだった

葉蔵みたく俺は道化者だった

パンツの食い込みを直す動作が

まるで四股踏みみたいでみんな笑った

それは保育園の頃だった

周囲に笑いと愛情 愛想

自分の本心 どんな人間

どんな人生 どんな家庭

出来るだけ幸せそうに

絶対バレないように

怯えて生きてきたんだ

その結果心が擦り減り

愛する先には利益は無い

と知る だから

人を愛さない その行為

自分をも愛せない方に

もう分からない

どう生きればいいか分からない

俺は楽になれる虚無に

この底深い穴に

身を任せ落ちる

喪失

人が嫌い 外に出るのを怖がった

碌に学校も行けず引きこもった

周りと違う自分を日々疑った

車のドアの音 声が聞こえてくる外

インターホンの音 着信音

固唾を呑む音 鼓動の音

毎朝 死にたがった そんな少年だった

ある時俺の親友と友達が喧嘩

1人になった友達を庇った

そいつのために一週間

続けて学校に行けた

でもいつの間にか2人仲直ってた

何故かその後距離を置かれてった

今日も途絶えない醜いコメ欄

ニュース 見てられない

同じ人間同士 争い

そこで生む物なんて無いのに

顔が嫌い 声が嫌い 動きが嫌い

全部嫌い 人類の誕生を俺祝えない

思ってるよ人類の誕生は失敗

俺達人間は癌細胞

この美しき純真無垢な

自然や動物達だけの世界を

心の底で俺は望んで居る

厭人

この暗闇の中 ひたすら生き方

探求してきたんだ

でもこの世に正解は無い

でもきっとそれに近しい物

最善な生き方あるのさ

分からない

でも前進し続けるのさ

ピタゴラスが言う

「必要性とは 可能性の隣人である」

平日の0時

ノートに突く鉛筆 ため息

床に就く時も常に考えてる

地道に一歩一歩 得てくよヒント

内省繰り返してく

自分と言う人間を深く知ってく

重んじてくその行為

思考止める者死んでる

俺見えない物見てく

俺を生かしてる物質的では無い物

もし生き方を見つけたとしても

また自分を見失った時

ここに戻る その時この作品を誇る

他人と比較する度

自分の価値を見い出せない

俺は今日も夕方に起きる

大勢がじっとこっちを見ている

その隅に居る自分もこっちを見ている

バイトも碌に続かず転々として生きている

そんな事考えるとまた

胸が今すぐ張り裂けそうに

深く また底深く 落ちる 落ちる

遠くで母さんがこっちを見る

その何とも無い大丈夫って表情にまた

感じる自分への価値の無さ

申し訳無さ なんて安い言葉

ごめんなさい でもこれしか思いつかない

あぁきっといつの間にか周りは結婚

それまでにちゃんと就職出来てんのかな

あぁみんなすごいなぁ

あぁ

また目の前横切った

いや俺の道が違った

俺の後ろ誰も居ない

俺の誇れる所は無い

何も無い

また母さんのその優しい顔が

俺の心をズッと刺した

ごめんなさい

俺はなんの取り柄も無い

劣等感

自分からは行けないんだ 内気

あと少しで足らない勇気

人の会話の積み木を崩さないように

会話理解出来ているように笑って

黙って居る隅に

日々の親父の怒鳴りを耐えながらも

家事をこなしていた母さん

俺が家出して夜遅く帰っても

置かれた晩御飯 忘れない感謝

親父と別居してから俺は初めて

母さんに誕生日プレゼント渡したんだ

いつも言葉で伝えれないから

コップに書いたよ

「お母さんいつもありがとう」

照れる前に「それ水滴付かんやつ」

と言ってすぐ部屋を出たわ

だって母さん涙ぐむから

こんな息子だけど

少しお陰で成長できた気がしたよ

ありがとう

ずっと夢を応援してくれてありがとう

まだ母さんに聞かせた事無いし

まだ聞かせれたもんじゃ無いけど

借りた恩いつか絶対返すよ

いつか乗るよでっかいステージ上

そして

母さんがよく言ってた

「友達を優先しろ」

その時愛がどういった物か少し

また分かった気がしたよ

ありがとう

この暗闇の中 ひたすら生き方

探求してきたんだ

でもこの世に正解は無い

でもきっとそれに近しい物

最善な生き方あるのさ

分からない

でも前進し続けるのさ

ピタゴラスが言う

「必要性とは 可能性の隣人である」

平日の0時

ノートに突く鉛筆 ため息

床に就く時も常に考えてる

地道に一歩一歩 得てくよヒント

内省繰り返してく

自分と言う人間を深く知ってく

重んじてくその行為

思考止める者死んでる

俺見えない物見てく

俺を生かしてる物質的では無い物

もし生き方を見つけたとしても

また自分を見失った時

ここに戻る その時この作品を誇る

Yeah 18の終わり頃

寒樹の真下 見上げる空 何を思う

深夜四時 夜1人

また寝れずして手付けるペンとノートに

Yeah 頭がおかしくなるほど深く

熟考重ねる 自分と言う人間を俯瞰する

そこには俺の嫌悪感湧く人間が立ってる

俺は愛が無い人間嫌ってる

そうお前を嫌ってる 汝自身を知る

18と言う歳を節目とする

此処に最後書き記す

人を愛すと傷を負うは隣人

だが負いながらも自分をも愛せれば

まだマシだと思って生きる

そうすると濃霧の早朝 雲の隙間から

光芒が放たれ俺を照らした

自分に足りない物達が俺を汚した

けど今朝日が目の前にある

バイトや仕事が続かなくても

もし1日だけでも1人にだけでも

頼りになれた自分を誇るよ

その時存在意義 価値 を見い出した

気がしたよ

スマホで感じていた羞明を

今太陽で感じ 見てる上を

寒樹の真下 聴く雀の囀りを

死から太陽の光が希望

「どうせ失う事」だとしても

自分と人々 仲間達 大事にするよ

他者ではなく自分が自分を認めてあげる事

自分が存在するとは 行動する事

見失ってた生き方

見つけた気がした

でも探求してくまだ続く旅は

またここで会うかも じゃあな

十八年を経て

半生

  • 作詞

    KZ

  • 作曲

    KZ

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