Lyric

カボチャの灯り 揺れる路地裏

すり減ったヒール もう履けないドレス

一人きりのハロウィン

囁く風が 頬を撫でる

「トリックオアトリート」 遠く聞こえる

はしゃぐ仮装の 影が揺れて

私はただ 見つめてる

冷たいガラスの 向こう側を

あの子がくれた 猫の仮面

被れば少し 強くなれる

今夜だけは 泣かないよと

約束したの 私の中の少女に

猫目が得するハロウィン

見つめるだけで 愛される

そっと君の 横顔を

誰にも気づかれず 盗むの

猫目が得するハロウィン

素顔は今夜 隠したまま

君の優しい その笑顔

私だけの お菓子にするニャー

バーで出会った その手の温もり

「君のその瞳 妖しいね」って

嘘の名前 教え合って

泡立つジンの 苦さを舐めた

魔法が解ける かぼちゃの馬車

零時近く 胸が痛む

でもこの仮面 外せない

本当の私 知られてしまうから

猫目が得するハロウィン

見つめるだけで 愛される

そっと君の 横顔を

誰にも気づかれず 盗むの

猫目が得するハロウィン

素顔は今夜 隠したまま

君の優しい その笑顔

私だけの お菓子にする

朝日が 全てを 連れて行く

さよならも言えず 君は消える

路地に落ちた 猫の仮面

ひとり拾い上げ 涙がこぼれた

猫目が得するハロウィン

見つめただけで よかったの

そっと閉じた そのまぶた

焼き付けた 君の笑顔を

猫目が得するハロウィン

素顔は今夜 隠したまま

たとえ幻（ゆめ）でも この気持ち

永遠（とわ）に 甘い お菓子にするニャー