歌詞

雨の音にまぎれて

窓の中で歌う声

重なった記憶は

いまも僕を揺さぶる

寂しさに濡れた光

綺麗な声がささやいた

「もう夢なんていらない」と

そっと笑う過去の僕

止められない時間の中で

指先だけがあたたかくて

触れることを恐れていた

いまはもう　二度と戻れない

綺麗な死神よ

僕は君に溺れていた

孤独がやさしくて

冷えた胸を満たしてた

でもいま気づいたんだ

その声は僕の中

重ねた願いを

解き放って歩き出す

汚れたままの世界に

瞳をひらいたときに

惑わされていた音も

いまはただ愛となる

過去を捨てても消えない傷

それさえも歌に変わる

怖くないさ　もう大丈夫

僕は僕を生きるから

綺麗な死神よ

さよならを言いにきた

やさしい幻に

何度も救った僕に

ありがとうって言えるよ

いまはもう振り向かない

その声は導く光

明日へとつながってく

雨がやんだ空の下

やさしく微笑む風

古き歌は遠く

僕はまだ生きている

僕はまだ生きている