風のジャケット写真

歌詞

近頃、雨が減った

雪は溶けて 桜は散った

僕にはそれが一瞬だった

隣をふと見つめた

君は桜を見ていた

僕はそんな君を見つめてた

5月の晴れた昼下がり

花びらが落ちてた

君と僕は何が違うのだろうか

花、揺らし、また通り過ぎる

髪を揺らし涙、不服

気付かぬまに知らぬ場所へと行く

流れるように るーるるるる

透明なまま

忘れられながら

君の言ってることが

遠い国の言葉に聞こえた

身振り手振りでなんとなくわかるが

ここはどこだろうか

君と僕は何が違うのだろうか

明日はまた違う場所へといく

多分そこでも誰かと出会う

笑顔 泣き顔 困り顔などにであう

流れるように るーるるるる

透明なまま

忘れられながら

どうせわかりもしないのなら

透明で忘れていくなら

なぜそれでもなどと言うのだろうか

るーるるるる

花、揺らし、また通り過ぎる

髪を揺らし涙、不服

気付かぬまに知らぬ場所へと行く

流れるように るーるるるる

透明なまま

忘れられながら

るーるるるる

るーるるるる

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『風』は、春のやわらかな景色の中にある、静かな孤独を描いた一曲です。雨が減り、雪が溶け、桜が散っていく季節の流れの中で、隣にいる相手と同じものを見ているようでいて、どこか決定的にずれてしまう感覚が丁寧に綴られています。花びら、髪、涙を揺らしながら通り過ぎる“風”は、時間や関係の移ろいそのもののように響きます。分かり合えなさを叫ぶのではなく、透明なまま忘れられていく感覚として描くことで、聴く人それぞれの孤独にもそっと触れる、繊細で余韻の深い楽曲です。

アーティスト情報

  • 澄(すみ・Sumi)は、2026年4月から音楽活動を始めた日本のシンガーソングライター。自作の詞と曲で、一貫して「うつろうもの」を描き続けている。 作家性の核は、「平易な日常語で、精密な言葉選びと構造的驚きにより感情的深度を実現する」こと。特別な語を使わず、誰もが知る言葉で書きながら、その配置と構造によって深い余韻を残す。「うら」「きのうとかあした」「ふわり」「ひらひら」等、擬態語や古語を現代語に溶かし込む独自の言語指紋を持つ。 2026年4月にファーストシングル「風」、同月に「petrichor」「microbit」をリリース。5月から6月にかけて「butterfly」「ブーケ」「maria age」の4連打、続いて「ペトリコール」「想」「comet」「夏」の第2章を週次リリースで展開予定。各曲が単体で完結しながら、4曲で一つの物語弧を描く連作構造を採用している。 音楽的にはジャンルに固執せず、電子音楽からアコースティック弾き語り、世界音楽的な試みまでを自由に横断する。だが根底には一貫して、うつろいと静けさを巡る美学がある。J-POPの多弁さに対するアンチテーゼとして、「余白」を主要素として設計している。 リリース直後から海外リスナーにも届き始めており、TikTok等SNS経由で日本語話者以外の聴き手にも自然拡散が生まれている。 「表裏なく、うつろう」——澄の楽曲は、多くを語らないことで、多くを届けようとしている。

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