色彩画のジャケット写真

歌詞

色彩画

藍空と月

君だけを描くと決めたんだ

痛くなんてないよ、いつだって映るから

君だけを描きたいと思ったんだ

もう、それでいいんだ

君だけを描くと決めたんだ

電車を待つベンチ

それよりもずっと前から

君だけを描きたいと思ったんだ

もう、それがいいんだ

頬を撫でていった夜風

無視した無人の信号機

物寂しげに鳴く鈴虫の声

冬支度を始める秋の夜

寒い!と走り出した

冬を追って走り出した

馬鹿みたいだな、嘘みたいに揺れる

靡く君の髪を見ていた

溢れて仕舞った

言葉が漏れて仕舞った

綺麗、と言葉が白くなって往く

思い出は溢れないように、

思いは溢れ出させるように

君だけを描いて待ってる

まだ足りない

言葉を交換しよう

君だけで良いんだ

君を知れたならそれでさ

「無駄にしないでよ」

君は分かってないんだよ

僕は選んだよ

岩に当たり流れる川

踏まれる枯葉の音

ただ青さだけを報せるは空

山に映るは雲の陰

始めから完璧な景色さえ君は彩った

良い空を見た

あと一文字足りない

君の名前を詠んでいたいだけ

落として仕舞った

心を遺して仕舞った

取り戻す術すら分からないままに

忘れたって構うものか

何度でも思い出せるように

言葉を渡すから

もう、分かんなくたっていいんだ

心の価値なんて

無駄だとしても白紙は白紙で美しい

だけどこれが白紙だなんて言わせるものか

濁っても、間違いでも鮮やかなんだ

始めから完璧な景色だけ僕は見たかった

でも、もう分かる

見たくないと避けた色の美しさを知れたの

落としてきたんだ、心を遺してきたんだ

取り戻さなくて良いと思う程に

忘れたって構うものか

何度でも思い出せるように言葉を

寒い!と走り出した

夏を置いて走り出した

馬鹿みたいだな、こんなことで揺れた

髪を靡かす君を見ていた

溢れて仕舞った

心が漏れて仕舞った

綺麗、と心が音に鳴って往く

思い出は溢れないように、

思いは溢れ出させるように

君だけを描いて待ってる

  • 作詞

    kanju

  • 作曲

    kanju

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