Lyric

薄くなる日めくりカレンダー

散らばってる過去の破片が

ひとつ　ふたつ　小さく光る

ひとつ　ふたつ

ねぇ、昨日きいたパン屋の名前って

なんだっけ？

あぁ、確かそんなだったね

先週借りた映画の返却日

が明後日だからもう観なきゃだね

サイレンが鳴って25分

眠気に誘われた太陽も遠く

他愛ないトークの中

ほんの少し触れる

心の温度が程よく

水鳥横の堤防跡歩く

薄いオレンジで色を足そう軽く

僕ら取り残す街の空

暗くなるのこんなに早かったっけな

とある日が重なって

その一冊のアルバムに挟まってる

メッセージカード見て思い返す

潮風とセットで蘇る

そう、眠そうな太陽が遠くから差す

サイレンが鳴って25分

一枚また一枚

乱暴にめくっては何かを期待して

昨日の繰り返しさ、と嘆いて

今日の余白には何も書けない手

自分の声だけじゃ

時間と共に忘れてしまうらしい

だったらせめて君の声で

ただそれだけが日々を越えてく

聞かせてくれ君のことを

なんでもない日を忘れぬよう

穏やかな時間は当たり前じゃない

ってわかってるから

言わせてくれ日々のことを

本当はかっこつけたいけど

飾った言葉になんて意味はない

大事なことを見失わないよう

日々の中で　もっとちゃんと

目と目、合わし感じたこと

感じたまま話せるよう

日々の中で　もっとちゃんと

えっとね、楽しかったよ

最後に笑ってそう言えるよう