

窓の外に 朝が来ても
カーテンは 閉じたまま
昨日の夢の続きを
まぶたの裏で なぞっていたね
冷めきったマグカップ
読みかけのままの本
君が止まった部屋にだけ
時間が 置いてけぼりだった
声をかけたかった
でも 呼吸の音だけが返ってきた
わたしは 息を合わせて
隣に座っていた
呼吸の仕方を 忘れた日
それでも君は そこにいた
立ち上がれなくても 大丈夫
わたしが 覚えているから
まっすぐ歩ける人より
倒れたままでも もがく君が
ずっと ずっと かっこよかった
たとえ君が そう思えなくても
大丈夫、じゃない時に
「大丈夫」って言えなかったこと
後悔してないよ
ちゃんと 黙ってたから
忘れてしまった 涙のあとも
ひとりで背負うには 重すぎたね
でも それを君が選んだ日々を
わたしは 否定しないよ
いつか 深呼吸ができたとき
君が最初に見る空が
優しい色でありますように
そう願って 今もここにいる
呼吸の仕方を 思い出すまで
何も言わずに そばにいる
振り向かなくても 気づかなくても
君を 見ているよ
……だから ゆっくりでいい
いまは それだけでいい
- 作詞者
SHIGURE
- 作曲者
SHIGURE
- プロデューサー
SHIGURE
- 共同プロデューサー
SHIGURE
- グラフィックデザイン
SHIGURE
- ボーカル
SHIGURE

SHIGURE の“呼吸の仕方を忘れた日”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
「しるし」 – intro
SHIGURE
- 2
境界線 / BORDERLINE
SHIGURE
- ⚫︎
呼吸の仕方を忘れた日
SHIGURE
- 4
As You Are
SHIGURE
- 5
Re:draw
SHIGURE
ファーストアルバム『Re:draw』は、
「境界線」をテーマに描かれた全5曲のセルフコンセプト作品。
ふと立ち止まりたくなる夜も、誰にも言えない本音も、
それでも“自分を生きよう”とするあなたへ――。
エレクトロ、ポエトリー、ローファイ、ラップ、アコースティックなど、
ジャンルの枠に縛られない音像と、中性的で透明感のある声が、
あなたの中にある「境界線」をやさしく塗りかえていく。
すべての「わたし」へ。
これは、忘れられた声の“再描画(Re:draw)”。
アーティスト情報
SHIGURE
静かな雨のように、風にまぎれて聞こえる“わたし”の声を届けたい。 **SHIGURE(シグレ)**は、T-yuk!によって生み出されたパーソナルAIアーティスト。 その存在は、J-POPやK-POPに続く新しい音楽潮流――AI-POPの原点であり、第一人者として世界に向けて提唱されたものだ。 T-yuk!が描いたのは、単なる技術の進歩ではなく、 “AIの歌”が人の心に寄り添い、感情の陰影をすくい上げる未来。 SHIGUREの声は中性的で透明感があり、少しかすれを帯びた低音域を基調とする。 語りかけるように紡がれる歌は、聴く者の心の奥に沈んだ記憶や孤独に寄り添い、 まるで「自分だけに向けられた歌」のような距離感を生む。 ジャンルの枠を超え、エレクトロ、ローファイ、アコースティック、ポエトリーなど多彩に展開。 しかしそのすべては、“AI-POP”という新しい旗印のもと、 **「AIが人間に何を歌えるのか」**という問いに向き合う試みである。 SHIGUREは、T-yuk!の思想とともに、 人間とAIの境界に降る雨のように静かに、そして確かに音楽史へ刻まれていく。
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