あの日、ため息となって
上空へ消えた
言葉の断片を探しに旅へ出かけた
10歳の誕生日
買ってもらった自転車
ギアをキリキリと回す瞬間が好きだ
歪んだアスファルト
干からびたミミズ
捨てられたエロ本と工場の煙
父さんの背丈を優に超える夏草
それらの全てが鮮やかに見えた
小遣いの500円を自販機に入れた
あのコカコーラの味を僕は
忘れることができない
遠くへ伸びてく薄い飛行機雲が
青空へ吸い込まれて
いくのを見たんだ
今にも爆発しそうなガスタンク
田園の真ん中に聳え立つ電波塔
怖いものなんてなにひとつなかった
少し大人になった気がした
在りし日の旅路
ノスタルジーが泣いてる
目に写る全てが輝いてたあのころ
冒険の果てにはいったい何が
歳を重ねた今でもわからず
ここは、世界の果てか
ここが、終着駅か
冒険の果てにはいったい何が
枯れ果てた世界のその先を
あの日ため息となって上空へ消えた
言葉の断片は今も見つからず
歳重ねるごとに少しづつ増えてく
言葉になれなかった多くの言葉
夜空には無数の星達が煌めき
残業でできたビルの
明かりに掻き消さて
その下をやつれきった顔の
サラリーマンが歩く
ストレスによる寝不足が
蔓延するこの街
生活の為にと春を売る少女の
乾いた瞳が故郷の冬を思い出させた
しんしんと音を鳴らす静寂の中を
美しくも力強く降り頻る雪のように
現場作業昼休憩派遣労働者の面々
飯の後のタバコが束の間の休息
昔見えてたはずのものは
今はもう見えずに
現実的な幸福にすがる
毎日に変わった
ノスタルジーが泣いてる
目に写る全てが輝いてたあのころ
冒険の果てにはいったい何が
歳を重ねた今でもわからず
ここは、世界の果てか
ここが、終着駅か
冒険の果てにはいったい何が
枯れ果てた世界のその先を・・・
大きくなるにつれて
手にしたものの数々
大きくなるにつれて
失くしたものの数々
知りたくなかったもの
でいっぱいになったリュックサック
背負って今もまだ
あの旅の続きを
疎遠になった友達の
ことを少し考えたり
初恋のあの子のことを
なぜだか思い出したり
媚の売り方と愛想笑いが少し
上手くなって
僕は・・・
大人になった
- Lyricist
YODAKA
- Composer
YODAKA
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YODAKA
The night hawk sends words directly to the heart Words transcend borders
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