「誰か飛び降りたらしいよ」
と、パトカーが止まる橋の上
野次馬達の話し声
それを素通りしコンビニ前
すするカップヌードル
疲れた体に染み渡る
明日のプレゼンの準備をしないとな
サイレン音がひどくうるさいな
ため息と共に車に乗り込み
タバコと共に蒸すアクセル
「自分の命を大切にしなさい」
小学校の道徳の授業で教えてた
まだ若かった女教師が
翌日下流で見つかったらしい
川にはラブホテルのネオンが反射
回る赤いランプと卑しく交わり
この薄汚い小さな橋の下を
一匹の白鷺が美しく飛んでた
飛び降りりゃ楽になれる
この橋の上で
それでも進むことにしたんだ
地に足をつけて
消えたい奴らにこの歌詞を向けて
雨に打たれながら歌ってる
今日秋の時雨
飛び降りりゃ楽になれる
この橋の上で
それでも進むことにしたんだ
地に足をつけて
消えたい奴らにこの歌詞を向けて
雨に打たれながら歌ってる今日秋の
時雨
紛争地域で撮られた一枚の写真に
映された少年が立ち尽くす橋の上で
銃弾の音とともに人々の叫び声が
聞こえた気がして
週刊誌のページを一枚めくった
楽観的な殺戮繰り返される爆撃
世界のどこかではそれが日常で
今日は生きたかった奴らの
1日と歌った
曲がオリコンヒットチャート
1位を獲得
年間の自殺者が2万人を超えて
ウイルスによる死者数よりも
はるかに多くて
これこそが現代の
パンデミックなんだと
専門家が騒ぎ立てる
昼間のワイドショー
ついたままのテレビジョン
身を投げようとしたアパートの
ベランダから見える小さな橋の下を
ホームレス集うダンボールハウス
飛び降りりゃ楽になれる
この橋の上で
それでも進むことにしたんだ
地に足をつけて
死にたい奴らにこの歌詞を向けて
雨に打たれながら歌ってる
今日秋の時雨
飛び降りりゃ楽になれる
この橋の上で
それでも進むことにしたんだ
地に足をつけて
死にたいやつらにこの歌詞を向けて
雨に打たれながら歌ってる今日秋の
時雨
- 作詞
よだか
- 作曲
栗田佳奈子
よだか の“橋の上”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
HAPPYWEDDING
よだか
- 2
弱者
よだか
- 3
年越し
よだか
- 4
友へ
よだか
- 5
パラレルワールド
よだか
- 6
言霊
よだか
- 7
偉大なる一歩を
よだか
- ⚫︎
橋の上
よだか
よだか1stアルバム「初期微動」
暗闇からの魂の叫び。
アーティスト情報
よだか
1997年生まれ。 石川県金沢市出身。 2020年11月から音楽活動を開始。 2023年11月5日金沢にてワンマンライブ「上京前夜」 その翌日 2023年11月6日渋谷にてワンマンライブ「上京初日」 当日から上京開始
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