

窓際の席 午後 三時
光だけが先に笑ってる
君はいつも通りの顔で
「暑いね」なんて言うから
テーブルの上 黒いグラス
透明な季節が浮かんでる
言えない言葉 ひとつずつ
氷の下に沈めた
カラン、と小さく鳴るたび
時間が急かしてくる
もうすぐ君は あの角を曲がって
違う明日へ帰る
アイスコーヒーの氷が溶けるまで
あと少しだけ ここにいて
さよならなんて まだ似合わない
夏の途中の僕らだから
アイスコーヒーの氷が溶けるまで
君の横顔を覚えていたい
苦いままでいい 薄まらないで
この想いだけ この時間だけ
Ah… 溶けないで
Ah… まだ行かないで
駅前の風 髪を揺らして
誰かの笑い声 遠ざかる
同じ景色を見ているのに
君は少し遠く見えた
「またね」なんて便利な言葉
今日はなぜか言えなくて
グラスの輪が残した跡を
指先でなぞっていた
いつか今日を思い出して
笑える日が来るなら
せめてその記憶の中では
君のとなりにいたい
アイスコーヒーの氷が溶けるまで
あと少しだけ 夢を見て
君の未来に僕がいなくても
ここでは同じ明日を見よう
アイスコーヒーの氷が溶けるまで
言えなかった言葉を抱いて
苦いままでいい 涙じゃなくて
夏のせいだと 言えるように
透明だった約束が
少しずつ水になっていく
それでもグラスの底には
君を好きだった証が残る
五つの声で 名前を呼べば
時間が少し止まる気がした
行かないで、じゃなく
幸せでいて、と言えたなら
アイスコーヒーの氷が溶けるまで
最後の夏を分け合おう
さよならのあと 苦くならないように
笑って君を見送るから
アイスコーヒーの氷が溶けても
君を好きなままでいい
薄まっていくのは 飲みかけの夏
想いはまだ ここにある
アイスコーヒーの氷が溶けるまで
君といた、午後三時
- 作詞者
RYO
- 作曲者
RYO
- プロデューサー
RYO
- プログラミング
RYO

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アイスコーヒーの氷が溶けるまで
RYO
夏の午後三時、カフェのテーブルに残されたアイスコーヒー。
氷がゆっくり溶けていくわずかな時間に、「もう少しだけ一緒にいたい」という言えなかった想いを重ねた、切なくもやさしい夏の別れの歌です。



