

いつもの声が
夜の端で灯っていた
帰り道の人混みを抜けて
駅前の風に少し立ち止まった
画面に残った短い名前が
冷えた手の中で静かに光っていた
何かあったのと聞かれたら
たぶん何もないと答えていた
だけどその何もない一日の重さを
あなたの声だけがほどいてくれた
特別な言葉じゃなくて
飾らない呼び方ひとつで
張りつめていたものが
少しずつ戻っていく
いつもの声がした
それだけで帰れる気がした
うまく笑えなかった日も
間違えたままの今日も
大丈夫とは言わないで
ただ隣に置いてくれた
その静かな優しさを
僕はずっと受け取っていた
遅い時間の電話の向こうで
何気ない話が少し続いた
明日の天気や夕飯のこと
そんな小ささに救われていた
強く見せようとするほど
言えないことばかり増えていく
それでも何も急がせない声が
僕の弱さを責めずにいてくれた
いつもの声がした
それだけで戻れる気がした
胸の奥で散らかったまま
片づけられない言葉も
答えをくれたわけじゃない
道を示したわけでもない
ただ聞いてくれた時間が
僕を少し守っていた
いつもの声が
今も胸に残っている
言えなかったありがとうを
静かに連れてくる
- 作詞者
GREYLINE
- 作曲者
GREYLINE
- プロデューサー
GREYLINE
- ボーカル
GREYLINE

GREYLINE の“いつもの声”を
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アーティスト情報
GREYLINE
GRΛYLINEは、3人組の男性バンド。 顔や個人像を前面に出さず、音楽と“状態”だけを提示するプロジェクトとして活動している。 作品ごとに声の距離や温度が変わるのが特徴で、 それはキャラクターの変化ではなく、 感情やフェーズによって声の位置が変わるという考え方に基づいている。 内省的な夜を描いた『言えなかったままで』、 日常を肯定する『Clear Days』、 そして身体が先に動く『MOVE FIRST』。 GRΛYLINEは、 考え、立ち止まり、動き出す?? そのすべてを同じ時間軸の中で鳴らし続けている。 姿はシルエットのまま、 音だけが前に進む。
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