僕らはまた誰もいない夏へ
身を投げ夢見ているだけ
いつかの群青の色も褪せ
遠く揺る思い出の縁へ
夏されの日風に煽られて
懸想して夢見ていた果て
今になって何故か思い出すんだ
走馬燈の灯を寄る辺にして
夏めく声が
吹抜け行けば
風に紛れた
まだ僅かにでも確かな
ひとひらの熱が残る
夏の匂いに息が詰まったままで
まだ微かにでも消えない
あなただけを胸に
口ずさんだ唄の
先頭でひとりきり
涼風掠めて
不意に振り返れば
逃げ水、揺れる影
いつかの春望の色は欠け
遠い水底で思い出すまで
色を落とした
僕らの声は
青嵐に消えた
開け放たれた
夏が立つ泡沫の空へ歌う
波の名残をひとり
眺むるままに
まだ微かに消えやらない
淡い影を胸に
口ずさんだ唄
凪の海にひとりきり
まだ僅かにでも確かな
ひとひらの熱が残る
夏の匂いに息が詰まったままで
まだ微かにでも消えない
あなただけを胸に
口ずさんだ唄
僕にはもうこれだけが
開け放たれた
夏が立つ泡沫の空へ叫ぶ
荒ぶ風の声も
構わぬままに
まだ微かに消えきれない
淡い影を胸に
口ずさんだ唄
夏の隅で謳う愛
- Lyricist
noale
- Composer
noale
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Utsusemi (feat. IA)
noale