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過剰に整形された現代ポップスの無菌室的なスタジオ加工や人工的な完璧さを徹底的に焼き尽くした本作は、オアシス直系の圧倒的なギターの壁と、90年代英国ウェールズの空気感が融合した、生々しく親密なブリットポップ・ロックです。イントロの最初の10秒で、耳に残るウォームなコーラスを纏ったエレキギターのハミングリフと、完全に乾いた至近距離の男性的バリトンボーカルによる不敵な独白フックが同時に急襲。聴き手を一瞬にして密室へと監禁します。過度な音圧に頼らず、躍動するタンバリンを孕んだ有機的な生ドラムと、地鳴りのように蠢くベース、通奏低音となるハモンドオルガンの密度変化だけで胸を締め付けるダイナミズムを構築。特筆すべきは終盤のブリッジで発動する「リズムの欺瞞」です。歌詞の描写と同期してスネアが不条理に半拍早く着地し、タンバリンが消失。心地よい時間歪曲の錯覚を植え付け、最後は完全遮断の極致へ至ります。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。