歌詞

波のうねり

寄せては返す潮騒のゆらぎ

浮かぶ船に反射してる太陽が眩しい

海の見える

僕らだけのひみつの場所で

くだらないどんな話も

飽きるまで語りあえた

- ねえ 君は

この町を出ることにしたんだな

何も言わずに頷く僕を

寂しげな目で見つめて

- まあたしかに何もないから

仕方ないんだなこんな町じゃ

「でもそこが良いところなんだけどね」

風の音が描いてる

海へと続く道へ

僕たちは駆け出した

跳ねる波をめがけて

砂の上にいくつも残した

足跡たちを無邪気な波が

楽しげにそっとさらっていくよ

僕たち同じ時間を

ずっと一緒に過ごしながら

誰もがそれぞれの道を選び

今日を歩いている

口笛はどこまでも

海鳥(とり)の背も追い越していく

僕たちは駆け出した

あの夏雲をめざして

その先に何があっても

「僕らなら大丈夫だよ」って

笑いながら言い合ったのは

嘘じゃないから

夢の中のような青い空

降り注ぐ光に目を閉じた

雲を赤く染めて

夕暮れが近づいてくる

戻らないよ戻れないよ

いまはもう違う街の中にいて

目まぐるしい日々の途中で

遠くなるあの夏の日

一人ぶんの影が伸びる

風の音が描いてる

海へと続く道へ

僕たちは駆け出した

跳ねる波をめがけて

変わらない笑顔で

またいつか

笑い合えるように

僕はもう少し

ここで頑張ってみせるよ

柔らかに揺れる波は

いまもきっと寄せては返してる