Lyric

不意に夕空を見上げた

南西に向かう横風

町を五月蠅く電線が

ひゅーひゅー　鳴り響く

逢魔が時に訪れた

誰も知らないプロローグ

結末はただ一つだけ

世界が終わる190秒前

放課後の帰り道に

独り黄昏れる毎日

お気に入りの下り坂

自転車で風を感じて

夕飯の香りだけが

町中に漂うばかり

平和ボケに満ちた日は

いつまでも続くだろうと

突然唸り出す大地

少し視界が荒れてく

そんな些細な違和感が

全ての始まりだった

不意に夕空を見上げた

南西に向かう横風

耳をつんざく電線は

ひゅーひゅー　鳴りやまず

逢魔が時に訪れた

私だけ知るモノローグ

結末はあれもしかして…？

世界が終わる130秒前

放課後の帰り道は

未来を考える日々で

強風に煽られては

自転車で家路を辿る

怪しげな香りだけが

町中に漂うばかり

誰も気付かないなんて

世間は暢気が過ぎてる

又も唸り出す大地

徐々に異世界へ染まる

そんな夕風の音は

全ての伏線だった

不意に夕空を見上げた

南西に吹く暴風で

いつも見慣れた電線は

ひゅーひゅー　飛んでいく

逢魔が時に訪れた

予想出来ないエピローグ

電解質に色付いた

世界が終わるまで40秒前

不意に夕空を見上げた

四方から吹く爆風で

いつも見慣れた電線は

ひゅーひゅー　何処へやら

逢魔が時に訪れた

終わりを告げるダイアログ

短絡的な結末へ

世界が終わるまで19秒前