Lyric

東に咲いた　枯れない白の花

王よ　王よ　恋に溺れ

信ずるもの　何も違わなくて

王よ　王よ　救いの手を

その玉座に座する　女神の手には何があるのか？

天を穿つ愚者を　囲むは旧き驕者

水面映る　一滴の歪は　処刑台を描く

刃落ちる合図　下せよ　聖戦の傲

美しき　ライタの傍　憂うは黄金の世

百合が枯れる朝　踊り明かす夜　剥がれ落ちてく嘘

羽ばたけよ　幾千年　紡いだロムルスの鷲

汝恋をせよ　旧時代の覇者　約束の時

南で吼えた　三人の勇者

王よ　王よ　我らに自由を

掲げるもの　望み叶わなくて

王よ　王よ　一つの解を

空に積みあがる礫　天使は何を見ているのか？

死さえ穿つ愚者に救済を　この身果てぬとも

虚構崩す　風はこの地巻き上げ　処刑台を描く

刃落ちる合図　下せよ　大義無き業

美しき　水の都　憂うは凋落の世

十字架かる夏　未来見えぬ冬　二人堕ち共に立つ

見ないふり　黙示録　悲劇の主人公が謂う

ウェヌス地に伏せる　磔のごとき　終幕を見る

穏やかに　流れゆく　我らが故郷に別れを

この胸歓喜高鳴る　美しき岸辺に立つ

忌まわしき　小瓶の中　揺らめく　不滅の火

百合が嗤う朝　十字折れる夜　崩れ落ちてく檻

羽ばたけよ　幾千年　紡いだロムルスの鷲

汝抗えよ　旧時代の覇者　ハプスブルク

美しき　ライタの傍　朽ちゆく黄金の世

羽もがれた鷲　壊れ開く檻　二度と戻らぬ罪

青きドナウ　隔たれる　二人は顔も見えず

嗚呼　もう二度とこの景色見れないな