Lyric

「ねえどこにいるの？」

どこからか聞こえる声

日々に埋もれ忘れて行く

僕はまた歩き出した

また同じ朝が僕を照らす

やめて眩しいよ

空はまだ青く

雲を白く見せてくれていた

今もここで隠れたまま

ずっとずっと逃げてるだけだ

「どこにいるの？」

それはもう紛れもない僕の声

自分を探している

「どこにいるの？」

コンパスぐるぐる分からないよ

逃げるように生きてる僕を壊す

白いその六文字は

僕の中でこだまして

ずっと僕を見つめてる

泣きたいのは嘘だけど

僕も変わったとは思えず

相も変わらず空は背景で

後ろの方へ

端の席で僕は眠る

何処へ行くのかも分からずに

何も見えないまま

耳塞いだってしきりに聞こえる

聞き慣れた僕の声

「どこにいくの？」

コンパスぐるぐる分からないよ

空はいつだってひとりそこにいて

僕のこと見てるのに

何故だろうか僕の目は

ずっと何も見ようとせず

腐って行く

水溜まり、飛行船、蛍

倒れた花、スコール、ひつじ雲

たくさんの写真目の前にあるけど

胸に見えやしない

どこにもいない僕をまだ探し続けている

僕に会いに行くよ

見せてあげる僕の姿

僕に見えるよね？

馬鹿みたいに生きて行けたのならば

どれだけ幸せだろう

もう遅いよって笑わないで

自分がどこにいるか分からずに

「今日」を一つずつ捨てて行き

どこだどこだと喚いてる

馬鹿みたいだ

馬鹿みたいにずっと

自分を探すのだろう

もう声すらも聞こえやしない

瞼も開きやしない

どこにもいない

コンパスなんてもういらないよ

すれ違う僕と僕交差点で

当然気付くはずもなく

「どこにいるの？」

ずっと彷徨い続けるのだろう

「どこにいるの？」

交わらない僕と僕