

沈む足跡 重い足取り
地平に揺らめく陽炎
淡く移ろう 夕暮れは次第に
その身を闇色に広げて西を向く
砂丘を伝う駱駝の群れが彼方に
やがて月は明かりを等しく照らす
次の街まで どれくらいだろうか
幾度歩めばあなたに会える?
乾いた風が頬を撫で
砂を噛む心を冷まして
あぁ、ざらつくこの身を追い越してゆく
藍色のキャンバス ビロードのように
星々が煌めく夜のなか
彷徨う私には美しく映るものほど
侘しさが増すばかり
欠けた器ではこの風景も
取りこぼしてしまう寂しさに
胸を痛めて
次の街まで どれくらいだろうか
幾度歩めばあなたに会える?
乾いた風が頬を撫で
砂を噛む心を冷まして
あぁ、ざらつくこの身を追い越してゆく
- 作詞者
YAMARYOOO
- 作曲者
YAMARYOOO
- プロデューサー
YAMARYOOO
- レコーディングエンジニア
YAMARYOOO
- ミキシングエンジニア
YAMARYOOO
- マスタリングエンジニア
YAMARYOOO
- グラフィックデザイン
YAMARYOOO
- ギター
YAMARYOOO
- ボーカル
YAMARYOOO
- バックグラウンドボーカル
YAMARYOOO
- ソングライター
YAMARYOOO
- プログラミング
YAMARYOOO

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
拡散
YAMARYOOO
- 2
残響
YAMARYOOO
- 3
循環
YAMARYOOO
- 4
名残
YAMARYOOO
- 5
断罪
YAMARYOOO
- 6
空洞
YAMARYOOO
- 7
慟哭
YAMARYOOO
- 8
幕間
YAMARYOOO
- ⚫︎
砂の街
YAMARYOOO
- 10
詩人は君と
YAMARYOOO
- 11
曖昧な焦燥
YAMARYOOO
- 12
雨と黒犬
YAMARYOOO
- 13
がらんどう
YAMARYOOO
- 14
積もる
YAMARYOOO
- 15
ある日の寂寥
YAMARYOOO
- 16
月光
YAMARYOOO
これから紡いでゆく人生の黎明期にあたる今現在。その様をさらけ出し、内省的なリリックとサウンドで楔を打つ。ある意味これは純粋な「私小説」ともいえる。大衆に開かれた世界とは真逆の方向性で、極々個人的な心情を描いた掃きだめのような楽曲である。しかしながら、そもそも大衆とは自分以外の個人の集まりであり、その個々人にフォーカスしたとき、一個人が発した感情は普遍性を帯びた感覚であるともいえるだろう。つまるところ、個人的な情念は見方によっては共感を十分に孕んでいる。これのアルバムは現代を生きる日本人が放つ「シンクレティズムロック」である。
アーティスト情報
YAMARYOOO
様々なジャンルを吸収し、新たに見えた感情風景(Emoscape)を描く。情報が氾濫する現代において、日本人の得意とする「折衷」を体現したシンクレティズムロック。