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歌詞

曖昧な焦燥

YAMARYOOO

沈みゆく刹那の色彩に

従うよう私は

橙と紫に心を打たれて

明くる日に向く家路の最中で

ゆくりなくも私は

止めどなく溢れる焦燥に駆られて

満ち足りた様相の人々と

街中の喧騒に一抹の不安を覚える

この想いに今、名をつけて

夜が落ちる 言葉もなく

藍色に染まる空に憂いを覚えてまたひとつ

時計の針が急かす そうしてまた

引き戻される日常に

繰り返される日々の演目に

飽きが来れど草木は

色付き始め鮮やかな色に染まる

歩を散らし巡る思考のなか

未だ解は得られず

堂々巡りの果てに足は止まって

幾度も歌を歌えども

向かい風に吹かれては

言葉もなく消える

泡沫のような曖昧な焦燥

声は掠れ 言葉にならず

月へ吠える野良犬に

自身を重ね

夜に落ちた 言葉を探し

漆黒に染まる空に憂いを覚えてまたふたつ

時計の針が急かす そうしてまた

引き戻される日常に

  • 作詞者

    YAMARYOOO

  • 作曲者

    YAMARYOOO

  • プロデューサー

    YAMARYOOO

  • レコーディングエンジニア

    YAMARYOOO

  • ミキシングエンジニア

    YAMARYOOO

  • マスタリングエンジニア

    YAMARYOOO

  • グラフィックデザイン

    YAMARYOOO

  • ギター

    YAMARYOOO

  • ボーカル

    YAMARYOOO

  • バックグラウンドボーカル

    YAMARYOOO

  • ソングライター

    YAMARYOOO

  • プログラミング

    YAMARYOOO

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これから紡いでゆく人生の黎明期にあたる今現在。その様をさらけ出し、内省的なリリックとサウンドで楔を打つ。ある意味これは純粋な「私小説」ともいえる。大衆に開かれた世界とは真逆の方向性で、極々個人的な心情を描いた掃きだめのような楽曲である。しかしながら、そもそも大衆とは自分以外の個人の集まりであり、その個々人にフォーカスしたとき、一個人が発した感情は普遍性を帯びた感覚であるともいえるだろう。つまるところ、個人的な情念は見方によっては共感を十分に孕んでいる。これのアルバムは現代を生きる日本人が放つ「シンクレティズムロック」である。

アーティスト情報

  • YAMARYOOO

    様々なジャンルを吸収し、新たに見えた感情風景(Emoscape)を描く。情報が氾濫する現代において、日本人の得意とする「折衷」を体現したシンクレティズムロック。

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