

真白い寝具のうえ
夕暮れに明日を乞う
怒号が隣で響く
絵画のよう切り取られた空に藍が滲む
やがて月明かりが差す
いつもの声が聴こえて
冷たい床に降り立つ
今宵は月が満ちて
小部屋のなかでひとり
踊る私は今日も
我を忘れただ踊る
すれ違いは刃となって
彼岸の花が咲く
未だ鮮明な感触
鮮やかな記憶が
孤独、孤独を甘やかす
嘲笑うように優しく
モノクロームの視界には
陰と月光の対が
小部屋のなか私を
裁くように彩る
今宵も月が満ちた
涙も喜びもなく
踊る私は今日も
我を忘れただ踊る
- 作詞者
YAMARYOOO
- 作曲者
YAMARYOOO
- プロデューサー
YAMARYOOO
- レコーディングエンジニア
YAMARYOOO
- ミキシングエンジニア
YAMARYOOO
- マスタリングエンジニア
YAMARYOOO
- グラフィックデザイン
YAMARYOOO
- ギター
YAMARYOOO
- ボーカル
YAMARYOOO
- バックグラウンドボーカル
YAMARYOOO
- ソングライター
YAMARYOOO
- プログラミング
YAMARYOOO

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ストリーミング / ダウンロード
- 1
拡散
YAMARYOOO
- 2
残響
YAMARYOOO
- 3
循環
YAMARYOOO
- 4
名残
YAMARYOOO
- 5
断罪
YAMARYOOO
- 6
空洞
YAMARYOOO
- 7
慟哭
YAMARYOOO
- 8
幕間
YAMARYOOO
- 9
砂の街
YAMARYOOO
- 10
詩人は君と
YAMARYOOO
- 11
曖昧な焦燥
YAMARYOOO
- 12
雨と黒犬
YAMARYOOO
- 13
がらんどう
YAMARYOOO
- 14
積もる
YAMARYOOO
- 15
ある日の寂寥
YAMARYOOO
- ⚫︎
月光
YAMARYOOO
これから紡いでゆく人生の黎明期にあたる今現在。その様をさらけ出し、内省的なリリックとサウンドで楔を打つ。ある意味これは純粋な「私小説」ともいえる。大衆に開かれた世界とは真逆の方向性で、極々個人的な心情を描いた掃きだめのような楽曲である。しかしながら、そもそも大衆とは自分以外の個人の集まりであり、その個々人にフォーカスしたとき、一個人が発した感情は普遍性を帯びた感覚であるともいえるだろう。つまるところ、個人的な情念は見方によっては共感を十分に孕んでいる。これのアルバムは現代を生きる日本人が放つ「シンクレティズムロック」である。
アーティスト情報
YAMARYOOO
様々なジャンルを吸収し、新たに見えた感情風景(Emoscape)を描く。情報が氾濫する現代において、日本人の得意とする「折衷」を体現したシンクレティズムロック。
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