黎明のジャケット写真

歌詞

月光

YAMARYOOO

真白い寝具のうえ

夕暮れに明日を乞う

怒号が隣で響く

絵画のよう切り取られた空に藍が滲む

やがて月明かりが差す

いつもの声が聴こえて

冷たい床に降り立つ

今宵は月が満ちて

小部屋のなかでひとり

踊る私は今日も

我を忘れただ踊る

すれ違いは刃となって

彼岸の花が咲く

未だ鮮明な感触

鮮やかな記憶が

孤独、孤独を甘やかす

嘲笑うように優しく

モノクロームの視界には

陰と月光の対が

小部屋のなか私を

裁くように彩る

今宵も月が満ちた

涙も喜びもなく

踊る私は今日も

我を忘れただ踊る

  • 作詞者

    YAMARYOOO

  • 作曲者

    YAMARYOOO

  • プロデューサー

    YAMARYOOO

  • レコーディングエンジニア

    YAMARYOOO

  • ミキシングエンジニア

    YAMARYOOO

  • マスタリングエンジニア

    YAMARYOOO

  • グラフィックデザイン

    YAMARYOOO

  • ギター

    YAMARYOOO

  • ボーカル

    YAMARYOOO

  • バックグラウンドボーカル

    YAMARYOOO

  • ソングライター

    YAMARYOOO

  • プログラミング

    YAMARYOOO

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これから紡いでゆく人生の黎明期にあたる今現在。その様をさらけ出し、内省的なリリックとサウンドで楔を打つ。ある意味これは純粋な「私小説」ともいえる。大衆に開かれた世界とは真逆の方向性で、極々個人的な心情を描いた掃きだめのような楽曲である。しかしながら、そもそも大衆とは自分以外の個人の集まりであり、その個々人にフォーカスしたとき、一個人が発した感情は普遍性を帯びた感覚であるともいえるだろう。つまるところ、個人的な情念は見方によっては共感を十分に孕んでいる。これのアルバムは現代を生きる日本人が放つ「シンクレティズムロック」である。

アーティスト情報

  • YAMARYOOO

    様々なジャンルを吸収し、新たに見えた感情風景(Emoscape)を描く。情報が氾濫する現代において、日本人の得意とする「折衷」を体現したシンクレティズムロック。

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