Moratorium Front Cover

Lyric

Moratorium

Hitoyasumi

走り続けることが、正解みたいになってた。

誰に認められれば、大人になったって言えるんだろう。

このラインの向こうが社会なら、

私はまだ、踏み出してない。

これは、逃げじゃない。

再生(Play)のための、一時停止(Pause)。

モラトリアム。

学生時代、

誰かと笑い合いながら、

心の奥では

静かなざわめきが止まらなかった。

“Dis” や “Un” で始まる言葉たちは

ありのままの私を肯定してくれた

不完全を受け入れたとき、

心が真ん中に戻ってきた。

「割れ物注意」って、いつの間にか貼られてた。

ガラス細工みたいに扱われるたび、少し息が詰まった。

扱いづらいって顔をされても――

私は、案外タフなセルロイドだったんだ。

Undesirable

それも、私だった。

どれも、本当だった。

私はただ、

ほんの少し、正直に生きすぎただけ。

走り続けてないと

“ちゃんとやってる感”が、途切れそうで

予定でカレンダーを埋めることが

俺なりのセーフティだった。

「偉いね」「努力家だね」

欲しかったはずの、その言葉が

熟した未熟さに

ねじれた鍵をかけた。

無理して笑うことが

“Dis” や “Un” を外す方法だと、信じてた。

「いつか報われる」って呪文で

本当の声を、ミュートしてた。

気づけば

“足りない自分”に

罪悪感ばかり抱いていた。

『ちゃんとしなさい。』

その一言が、また俺を“Dis” に引き戻す。

――本当の俺は、

まだ、始まってすらいない。

繊細だけど、割れたことはない。

夢がないぶん、まだ無限だった。

誰かの正解に、染まりきれなかった。

ひとり群れからはぐれて、迷子になった。

「大丈夫」って笑うのが、習慣になって

ほんとうの感情は、リュックの隅にしまった。

ジレンマの出口が見つからないまま

迷路のなかで、荷物だけが増えていった。

平気なフリで、にじんだ自画像。

無気力じゃない。“まだ探してる”だけ。

プレッシャーに潰されたら、どうすればいい?

テリトリーを出るって、仮面をつけること?

逃げてるんじゃない。

これは、私の小さな革命。

間違えたら終わる気がしてた。

でも、まだ終わりじゃない。

They said, “grow up.”

I paused… and listened inside. Maybe that’s how I begin

止まってたんじゃない。準備してただけ。

再生(Play)のための、一時停止(Pause)だった。

このラインのむこうに、わたしたちの“はじまり”がある。

  • Lyricist

    Hitoyasumi

  • Composer

    Hitoyasumi

  • Producer

    Hitoyasumi

  • Songwriter

    Hitoyasumi

  • Programming

    Hitoyasumi

Moratorium Front Cover

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    Moratorium

    Hitoyasumi

Don't blame your immaturity.
Even pausing can be the first step toward moving forward.
A twin-vocal emotional rock about the "moratorium" of youth-
where two voices in conflict collide and rise,
until they find the truth:
"It was just a pause... to press Play again."

Artist Profile

"