Lyric

夜明け前の静けさに

ふいに聞こえた風の声

通い慣れたこの道さえ

今日はどこか違って見える

君とすれ違ったあの日

胸の奥に芽生えた何か

名もない感情の蕾が

そっと息をし始めた

ひとりきりでいた時間

本当は少し寂しかった

誰にも言えずにいた夢

心の奥にしまってた

咲いた　秘密の花よ

誰にも知られずに輝いて

揺れる　君の瞳の奥

映した景色に恋をした

古びたノートの片隅に

書き残した未完成の詩

君と出会う前の私

きっともう戻れないけど

少しずつ変わってゆく

風景も　心の形も

それが怖くて逃げた日も

君の声が導いてくれた

咲いた　秘密の花は

夜の帳にそっと咲き誇る

消えそうな夢の続き

繋いでくれたのは　君だった

時の流れに逆らって

歩くことはできないけど

忘れないで　この瞬間を

たとえ明日が遠くても

咲いた　秘密の花よ

風に乗せて　未来へ羽ばたけ

新しい朝が来ても

この気持ちは消えないまま

そして　また巡る季節

心に咲く　一輪の花

誰にも見えなくていい

君がいれば　それでいい