そりゃ〜悲しいよ 苦しいし
この世界で味方なんて誰も居ない
来る日も来る日もそう感じてた
小学5年でサッカー部に入部
あの日からだ 崩れるのは一日あれば十分
昨日までは仲良かったアイツすらも敵なの?
気付けば誰も俺と口きかんって無視なの?
毎日二人組のパスから始まる
俺の相手ゴール裏のコンクリートの壁のみ
試合出てもパス来ない ムカつくから自分の
チームからボールを奪って自陣に向けシュートをする
先生はそこだけ切り取って見てるから
当然 激怒 だけど
「僕、僕いじめられてるからパスが来ないんです」
なんて言えたもんじゃないよ
部活内→クラス内 広がり出す包囲網
突然でワケ分からん 出る言葉は「いいよ、もう」
同時に始まるクソみたいな嫌がらせ
いい加減にしろよ 本当 毎日 毎日
上靴に傘と帽子 教科書にリコーダー
物と言う物が全部 日ごと消えてくんだ
探せば大体どっかしらのゴミ箱
それを拾い集め歩く 慣れりゃただの作業だ
なんてね 本当は 辛くて 辛くて
朝が来なきゃ良いのに アイツら消えりゃ良いのにって
夜になると両手握りしめてずっと願うひたすら
それでも毎朝 学校が楽しい
そんなそぶりしながら玄関を出るんだ
親にも話せず 先生にも話せず
いじめられてる自分が恥ずかしくて黙ってた
教室に着けば また椅子に画鋲
負けたくないから座るけど BE−BOPかよ
もう我慢するの馬鹿らしいと気持ち高ぶる
多分コイツだってヤツを捕まえてブン殴る
そんなんで毎日 望まない喧嘩ばかり
毎週末親が呼び出されて頭を下げる
心の中で 悪いのは俺じゃねぇと
何十回 何百回 何千回と叫んだ
現実の中では誰にも届かない
だから今日も捨てられた物を拾いながら
いじめのターゲットになっちまった自分を
ただ自分を 恥じて 生きているんだ
右の左も前も後ろも上も下も全部
道なんて一つも無い 意地だけじゃもたない
いじめとは想像よりはるかに人を追い込む
俺からしたら傍観者も加害者と同じだ
よく言うよ 死ぬぐらいなら何でも出来るって
全然わかってねぇ こっちは生き地獄なんだ
勿論死んだ事無いから本当の死ぬ苦しみ分からないけど
少なくとも少年の心にはそう刻まれたんだ
大人も子供も 職場でも学校でも
道が無くて泣いてる人達よ 踏ん張れ
頑張らなくていいから いいから
今を踏ん張れ 踏ん張れ
残念だけどいじめは無くならないよきっと
仲間じゃない知り合いが集まってるだけだもん
世の中の全てから弾かれてる気がする
俺もそうだ 俺もそうだったんだ
泣いたら涙で前が見えないなんてただの綺麗事だ
俺は泣いてもないのに前なんか見えなかった
だけどね 自分で道を絶つな
嫌なら嫌と叫べ 相手掴んで叫べ
目の前で起きてる事が人生の全てじゃない
でも目の前で起きてる事越えなきゃ人生が無い
そこじゃないかも?君の住む世界は
もっと別にあるのかもよ本当の正解は
そこに着くまで そこに辿り着くまで
倒れるな 君のことを待つ人が居る
今は勝てなくても良いよ 負けなけりゃ良いじゃん
進まなくて良いよ 下がらなきゃ良いじゃん
俺や貴方の大切な人生は
あんなヤツらに潰されるほどちっぽけじゃない
俺や貴方の大切な人生は
必ず光が差す場所へと繋がっている
俺がいじめられた理由は
部活初日に履いてった靴だそうだ
当時新しくでたスポーツブランド靴で
それが生意気だったんだとよ
本当にくだらねぇ理由だろ
そのくだらねぇ理由で2年弱の地獄を見た
もう34年も前の話だが 忘れらんねぇ
いじめは 深く 深く 刻まれる
- 作詞
KO-1
- 作曲
KO-1
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とある少年の物語
KO-1
今作はいじめを題材にして書かれた曲です。KO-1自身の実体験を元に、何らかの理由で悩まれてる人への応援メッセージになってる一曲となっています。
アーティスト情報
KO-1
1993年DJとしてのキャリアをスタートさせ、1995年にBEATMASTER結成。このグループが後に浜松のHIPHOPシーンを全国区にする事となる。1997年シングル『夜へ急ぐ』(12inch)をFATS RECORDから全国リリース。その後P-VINEより、1999年EP『PAIN KILLER』、2000年1stフルアルバム『NIGHT KAHRIMAN』、2002年2ndフルアルバム『∞~無限大~』、をリリース。BEATMASTERとしてのリリースの合間にKO-1ソロ名義でも3作のシングルをリリース。2004年から活動を休止していたが、2018年約14年ぶりに活動再開。現在、精力的に楽曲制作を進めている。
KO-1の他のリリース
D-PROOT RECORDINGS