歌詞

平面な街並み　歩度の違う足並み

まるで人並み的な顔で狭い足取り

駅前のロータリー　ビラ配りの老人

ガザ地区への行進　怒り震う口唇

暑い陽射し　明日は雨が降るらしい

高架下の落書き　「人殺し」

「自民やめろヘイトスピーチ」

杖をついた盲人が出す診察券

愛想悪い受付　上から目線かかりつけ

車椅子に乗った老婆　下目線のヘルパーが

謝る　ソファ座る苦悶する女のクロックス

今にも死にそうな眼　表情　皺の寄った眉間

通知ないスマホ ロックする

靡く髪に香る繊細な匂い　薬剤師の包装する

マイスリーでOD セルフレジが金を吸う大食い

Uberの配達員が休憩してる日陰　煙草の煙

昼間からの酔っ払い　チラシ溜まるポスト

未払い用紙　年金の催促状　よく燃える　ダスト

夜中起きて不眠症　九時一八時の仕事

打ちっぱなしコンクリート　進み遅い時計　焦燥

積み上げたダンボール箱　高層　40℃の温度計

嘔吐してたトイレ　酸性の唾液　眠眠打破の飛沫

臭い息を漏らし嗚咽　咽び泣く　首元にナイフ

道路走る車　風を切って波の音

窓についた滴　こっち見てる自分に気がつく

寝る前と同じ位置に物があると落ち着く

まるでダリの絵みたい目玉焼き　ヘタウマな味

お前のニヒリズム分かる　俺もそれ同じ気持ち

でも、それでもやっぱりって肯定　忘れたくない

例えば全ての可能性が閉じられている窓辺

こうとのとり、立ちずさんで

眼に見えてるものを教えて

もし、俺の見えてる世界の一番端っこでしか重なっていない

としても、認知、気がつく。

書き留める記録。リリック。