歌詞

博多駅南の遺跡会館

閑散とした廃館

みたいな場所で生誕

贅沢とは無縁の景観

生活は不安定で凄惨

会館の管理人で生活

市政だよりも配達

地域の人たちから頻繁に挨拶

苦しい暮らしの賑やかな経緯

お宮参りは近所の住吉神社

4歳になると転居

城南区田島の学生寮に入居

大学生たちに囲まれ成長

建物に壁あてしても

寮長に怒られなかったガキんちょ

広い敷地と駐車場

裏のコートで結んだ友情

思えばあの頃からずっと

いや産まれてからずっと

見守られてたとすると

意味あるものに思えるきっと

夢もなく当てもなく

一人前になりたいだけの体たらく

無為に過ごしていつも帰宅

夜出歩いては上がりこむ友人宅

覚えたてのタバコふかして聞く

BOØWYの曲だけが心に響く

金無いけど吸うたばこ

箱ごとパクッて賭けるカートン

大富豪なって全取りするカード

結局分け合う賭け事の最後

小さいエピソードでもそれハッピーエンド

集合するのは毎晩ダイエー横

ポケベル鳴らすメッセはイマドコ？

友達のバイクで事故

修理代稼ぐ為見つけたバイト

スーバーのレジ打ちの仕事

すぐにやめてプー太郎

遊ぶ金無くて親の金取ってた外道

盗みしないよりましと許した親心

それでも繰り返した小物

車の免許取り

家の車乗り回し

朝方帰る暮らし

バイト代だけで賄えない

ガス代も親頼み

遊び癖に拍車が掛かり

将来の不安を誤魔化す日々

一念発起

通信の高校行くため準備し

願書提出間近の時

地元と揉めたと勘違い

自宅に引きこもり

毎日ゲームして過ごす

親の財布の中身探る

古いゲーム売って金に換える

それでまた別のゲームを買う

地獄

心配で訪ねてくる友人を帰らす

心の余裕なんて微塵もなく

ただ時間が経つのを待つ

長年住んだ学生寮の一室

大学移転に伴い転居

西区で見つけた新居

自分で見つけた仕事

ミスして客に土下座もした

代金ふっかけて懐に入れもした

非道な性根は変わっちゃいなかった

給料はバイトの高校生に劣る

でも15年で300万溜めた

それで満足だった

将来の不安は消えなかった

けど充実はしてた

ゲトーなんて知らない

波乱万丈の人生でもない

デカいことやったこともない

そんな俺が書く詩に

説得力があるかわからない

自分が書いた詩に

声と音が乗るのが楽しい

それだけでここにいる

別に悪いことじゃない

不出来でも関係ない

やりたい事やりたい

まだ辞めない