歌詞

「落日」

翳る恋と私を燃やして

「もう一度、目醒めたら」

君の控えめな瞳の奥に宿る

自虐的で残酷な世界へ連れ攫って

滴る花の蜜を絡ませ

私の身体の形を確かめて

「きっと私、うまく生きれない」

と、君は泣いた

孤独に巣食った蜘蛛の糸に

囚われて逝く私たちは

まるで重い愛の骸

一途な夢が終わる

容易く壊れ

易い秘密は戯れ

空白を埋める為だけの

使い捨ててきた感情たちが

悦楽の檻の中で

すれ違う君を待つ

生き急ぐ理由も

拒む理由も

優しさで見えなくなっていた

息を止める度

私を呪う運命の奴隷

夜明けを選んだ君の頬に

触れられない儘

光が射し込む

甘い熱の中で

此れが最後だと知る

滴る花の蜜を絡ませ

私の身体の形を確かめて

「きっと私、うまく生きれない」

と、君は泣いた

孤独に巣食った蜘蛛の糸に

囚われて逝く私たちは

まるで重い愛の骸

失楽園の終わりで

無秩序の果実に毒されて

痛みを孕む

厭うほどに愛しい人よ

狂おしいほどに愛しい人よ

ひどく震えている

君を抱きしめて

組み敷いて結末を見せよう

さようならをまだ知らない

其の心へ焼きつくように