透明のクレヨンはないから
少年は黙るしかなかった
遠く雷が鳴っている
帰らなきゃ駄目なんだ
傘を引き摺り岬へつく頃
多分もう陽は暮れているだろう
目を伏せて笑う
昨日買った靴はもう汚れた
画用紙の海
無慈悲なるアイボリー
この目に映るものは無意味と
張り付く空 帰り道の先
夜汽車はどこかを目指し走り出す
どれだけ歩いても最後は
家まで帰るしかないならどうせ
『どうせ、はやめましょう』
どこまでも付いて来る気だ
あのね 僕には確かに見えたのって言いたい
それじゃ足りなくて みんな大人になってしまうんだ
嘘付きだ
歩くしかない
歩くしかできない
不様な背中は去り行く日の掠れた線
傘は捨てたのに
真っ直ぐ歪めと俺はまだ言えるのか
誰でも良いから解ってくれと
溢してしまえよ 笑えるんだよ
救いのないその道の先は誰もいないんだよ
『◯◯◯◯◯◯◯◯』
画用紙の海
いくつかのアイロニー
岬を沿うように夜汽車は往く
降りる駅はまだ遥か先で
俺が君に追いつけるはずはないから
この海の本当の色は透明だから
- 作詞
牛首
- 作曲
yama
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画用紙の海
LONE
8th single
アーティスト情報
LONE
大阪発、至高の哲学的ロック。結成から15年を経て更に円熟した世界を創り出す。
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