加工させし、ユリー=ロッセのジャケット写真

歌詞

空のボトルシップ (feat. 仮名)

故やす子

暑い日々が続く。

汗をかいたペットボトルをあおり、空(から)になったそれを君はぞんざいに振った。

「これでボトルシップ作れるかな」

君はいつでも突飛だ。予想外で、規格外だ。

「どうだろう」

僕はというと凡庸だ。予想内で、規格内だ。やにわに落とされた言葉にも気の利いたことを返してやれない。

「君が作って」

そう言って渡された空(から)のペットボトル。強い陽射しを透かして輝いている。

途方に暮れて見上げた空にはそびえ立つように浮かぶ入道雲。油絵みたいに鮮やかで、まるで帆を張った船だ。

僕は空のペットボトルを空に掲げる。目の覚めるような青と帆船を閉じ込めれば、即席ボトルシップの出来上がりだ。

頓知に逃げたね、と君は笑う。

手厳しいコメントに、僕も笑った。

強い風に流されて、船は大海を進んでいく。そのすぐ傍を飛行機が横切っていった。

今日より先も、嫌になるぐらい暑い日々は続いていく。

それでも、こうして隣で君が笑っていてくれるなら、と僕はいつだって思っているんだ。

君は知らないだろうけど。

  • 作詞

    仮名

  • 作曲

    故やす子

加工させし、ユリー=ロッセのジャケット写真

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仮名さんとの合作です
頭の悪い曲と頭の悪くない曲を半々くらいの割合でちりばめました
(歌詞は頭悪くないです!頭良いです!!)
是非聴いてください~

アーティスト情報

故人Records

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