歌詞

雨はまだ降り止まない

君のことを思い出した

あの日もまた今みたいに

雨が降って部屋で二人

「今日のお祭りは

無しになるのかな」って

笑ってそう君は言った

窓に映る君の顔

曖昧に笑って言った

ある夏の午後

夏はまた蝉時雨と街の喧騒が

煩いまま過ぎていく

夏の風が僕の頬を少し撫でて

雨は降り止み祭りは賑やか

笑っていた君の顔

やっと思い出してみて

感傷的になってしまっている

忘れられないのは君がいた所為だ

風鈴の音も蝉の時雨も汗も髪も手持ち花火も

君はまだ覚えているかい？

あの夏のある日のこと

踏み潰された唐揚げが僕の今のようだった

今も僕は一人でそっと

線香花火に火をつけて

花はぱっと散って行って

夏の終わりをただ感じていた

線香花火が消えた