歌詞

生きて、生きていきたい

生きて、生きていきたい

終点のない江ノ電に2人で飛び乗ってこの世界から去っていきたい

生きて、生きていきたい

運ばれた先の世界では美味しいものを2人でさ　お腹いっぱい食べられるでしょうか？

互いを必要と思えるでしょうか？

車窓から見える景色のようにただそこにあり続けるだけで美しいと思えるでしょうか？

海を見にいきたいと言った女を

家に連れ帰って抱きました

初めてで何もわからず

何をしていいかさえわからず

本当は何をしたいかさえも分からず

女は田舎の焼肉屋で言いました

私達っていつか子供は

子供は出来るのかな

きっとできないんだろうなと

小声で付け加えて

私じゃない何かに言っていました

誰も箸をつけない網の上の肉は

ドス黒い炭に変わってしまった

女は　女は海に行きたいと言っていたのにな

俺も行きたいと素直になれなかった私は

もう海を見ることはできないのかな

また何かが私のなかで何かが

何かが死んでいきます

アル中で狂った祖父のように

ガンで孤独死した父のように

あっけなく死んでいきます

あの電車に乗って向かう先にはきっと

理想的な世界があると思っていた

黄色い線の内側で抱いていた妄想は

飛び込んで轢かれて行った無数の死体に

掻き消された

まだ俺はそこには行けずに

俺はまだ生きたい

返り血をどっさり浴びた身体で

あの海に行ける電車を待つ

生きて、生きていきたい

生きて、生きていきたい

核汚染や戦争や人を殺すウイルスも

鬱も自殺も猟奇殺人でさえも

ニュース番組では綺麗に整えられてやるせなくなる

どこもかしこも整備された世界じゃ

自分のおかしさが目立って苦しくなる

帰り道に誰かの家から漏れる夕食の匂い

これだけで救われた気になったりもする

コンビニの弁当コーナーの前で時間をかけて迷った挙句　タバコだけ買って店を出たりする

汚いものが返って優しくってさ

ドス黒くて下に溜まるものがあったかくてさ

生きて、生きていきたい

生きて、生きていきたい

電車に乗りこむを俺の後ろで

手を振ってくれる人たちを思い出しては

生きて、生きていきたい

生きて、生きていきたい

電車に乗って旅をしてく最中に

各駅で俺を待ってる人たちに思いを馳せては

生きて、生きていきたい

生きて、生きていきたい

幸せに俺はなりたい

俺の大切な人たちもみんな幸せにしたい

幸せに俺はなりたい

俺の大切な人たちもみんな幸せにしたい

だからまだ歌ってる

だからまだ歌ってる

生きて、生きてたいから

生きて、生きてたいから