傾いた日差しが寝そべって落ちた。
静かな波に揺られ瞼を開けた。
差し込む月明かり
それだけがわかった。
砂の城 タレット側で崩れていた。
一つと一つが相反して
足された世界はただの箱
月に酔わされ
翡翠のビー玉を掬い上げ
空に翳してみる
ただ青と黒が織り混じった伽藍堂
捻れた光を不自然がる月
拾った本には
抜け落ちていたページ。
国籍不明の燻んだガラス瓶。
役目を終えて住処になったタイヤ。
寂しさ紛らわす蛍とクラゲ。
転がる貝殻 波に消されて
一瞬の凪の音 しじまに鳴る
海辺の夜にたくさんの思いが
屯してキラキラ輝いて
物語を紡ぐ砂に書かれた文字さえ
そんなこと知らないと突き返す海
そっと誰かが消えていった
きっと誰かが産まれ
今にも増えて
1/そんな
夢から醒めて地下鉄の景色を
ただただずっと眺めていたんだ
終点で降り立った水浅葱色の海辺
夢で聴いていたカンパネラが響いた
- 作詞
月には兎がいる
- 作曲
月には兎がいる
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月には兎がいるの3rdアルバム
アーティスト情報
月には兎がいる
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