歌詞

いつかの夢の話さ

希薄な淡い白の世界で二人

どうして泣くの?

君の温度なんて分からないけど

ここしか頼れないから

何も持たない僕の唯一の光

どうしていつも消えてゆくの？

どうか探し出してよ

確かにそこにいたのに

あの日々が幻だったかのよう

ドーナツの穴みたいに

ごっそり抜けた何かが

歪む眉に 揺らぐ瞳 肩越しの僕

与り知らぬ過去に嫌気がさす

君に届く範囲が温かくて

泣きたくなるのはなぜ?

触れられないものを

愛おしく思えた　ああ

この心が叫ぶんだ 君を求めて

何を知っているの？何を見たの？

軋む心の正体を

ありふれたやさしさで教えてよ

いつかの夢の話さ

稀有で柔い空っぽの世界に独り

気づいてよ、ねぇ

冷たい手が割と好きだったんだ

ここに縋るしかないから

なにも要らない

君の笑顔が見れるなら

気づいてよ、もう　戻れないの？

どうか思い出してよ

なかったことにしたいのに

あの日々を否定されたかのよう

形ない感情が

埋まらない最後のピース

歪む眉に 揺らぐ瞳

身勝手な言葉

取り残された未来(さき)に

嫌気がさす

君に届く範囲にいられなくて

泣きたくなるのはなぜ?

触れられることが

幸せだったみたい　ああ

この心が壊れそうだ 君を求めて

何も知らないよ 現在(いま)の僕は

先走る言葉の意味を

特別な合図（シグナル）で教えてよ

誰かの 呼ぶ声

初めての帰り道が 懐かしい

あぁ多分 分かったよ

不器用な笑い方も

全てが恋しい　ああ

君に届く範囲が温かくて

泣きたくなるのはなぜ?

触れられないものを

愛おしく思えた　ああ

この心が叫ぶんだ 君を求めて

何を知っているの？ 何を見たの？

軋む心の正体を

ありふれたやさしさで　教えてよ

やっと届いた、おかえりの後は

君が恋したその人の話を聞かせてよ