歌詞

見上げれば夜

中途半端な月と満点の星を

掻き消しているLED

慣れていく不満と

惰性で回す日常の

鈍色の喜怒哀楽は

許容できないこともない

だけど 時々さ

「もう全部終わってよ」

そう思う時ない？

小惑星か彗星か何でもいいから

あと10分くらいで降ってきて

全部なくしてしまえ

出来の悪い映画にも

打ち切り漫画にも

許されないような結末を

望んでいないようなことはない

見下せばほら

数年前に買った靴の

黒ずんだ靴紐が

グチャグチャに絡まって

死にたいんじゃなくて

終わらせて欲しいだけ

「しょーがない」を添えた

平等に悲劇的な終わりを

だけど

あのバンドの新曲が

楽しみでないわけはない

小惑星か彗星か何でもいいから

あと10分くらいで降ってきて

全部なくしてしまえ

忌み子みたいなアニメイションも

行間のない小説も

望まれないような終わりを

許してないことはない

見上げれば夜と星

本当に 時々さ

そうさ