歌詞

沈む街ぽつりと呟く

いつかの太陽は何処へ消えたんだと

夜だけが満ちるこの世界でずっと

手探りで心を探している

ぐしゃぐしゃに泣き腫らしていたあなたが

羨ましくて仕方なくて

目を閉じて一体どれ程経ったろう

何故だか懐かしくなったな

瞞しの痛みと 愛を引き摺って

ひたすら願うんだ もう終わらないでと

この声で上手に歌える日が来たら

聴いてほしいんだ やけに焼き付くこの歌を

あなたを待っているんだずっと

そのためだけに生きていた様な

塞いだ未来のその先で

笑ってほしいんだ こんな無様を

掴んで離すな あの光を

2人だけ携えた痛みをなぞって

曖昧に輪郭をぼかしていた

鏡にはよく似た２つの花束

片っぽはどうも枯れぬみたいね

レプリカのスタチュー ガラスのダイヤモンド

錆びついた発条 綺麗だろうに

あの仄明かりを 裸足で追いかけて

壊れぬ様に そっと乱雑に手を伸ばす

どれだけ愛を誓っても

あなたの様にはなれやしなくて

はじまりの一番遠くで

泣いてしまった 全部痛くて

偽りのないその心も

あの日見つけた光るスピカ

目指してただ登る螺旋の上

朽ちた草ははためいては消える

解れたリボンが彩るラッピング

あなたと2人 はじめましてじゃない

瞼の裏 映る夢の続きだ

失ったものだけ目を向けてきたんでしょう

今はそうだ 笑える程に

あなたを待っているんだずっと

虚空の向こう 咲いた花を束ねて

こんなに雨が暖かいこと

忘れてしまった 大切なこと

あなたを愛しているんだずっと

機械仕掛けの感情が落ちて行く

塞いだ未来のその先で

笑ってほしいんだ こんな無様を

掴んで離すな あの光を

見上げた空に 滲んだ光を