歌詞

あなたがその手を離したから

微かな匂いも忘れてしまった

同じ空気を揺らぐ映画は

どう映ったんだろう

使い古したグラスを上手く仕舞っても

ヒビはもう戻りやしなくて

そこから遥かズタボロの足で

醜い人を眺めて あなたにただ会いたくて

私の居場所は何処だ 悲しみの向こうへ行けるか

握った感覚も声も愛も憂いも離さぬまま

1人で歩いた砂浜 あなたの寝息に似ていた

私のこと 何も知らないでしょう

あなたはもうあの日のあなたじゃないでしょう

声が出せないんだ 今日も昨日も

そっと振り撒いた幸せは一つも還らないと

離れ離れでもずっとあなたを

愛を探し求めた終わりを想像していた

配っては朽ちる郵便みたいに 歩いていく

灯台の下 朝が落ちていく

こんなものひとつも無くなればいいと

打ち寄せる波 夜が追いかける

見覚えのない景色も 誰かを殺す正義も

帰る場所はあなただけ きっと同じだった気がして

線路に寝そべったあの子は 今頃消えてしまったろうか

1人きりで完結した大切なんて瞞しだろう

曇り空から声がずっと聞こえる

声が出せないんだ

呼んで欲しいんだって 何年経っても

そうだはじまりとおわりの間 息をしていた

声にならないんだ 泣いた愛が

命辛辛与えた幸せがいつの日にか

どうかあなたの元届いて欲しいと願っています

Lala…

長い長い芝居を笑う楽屋花

浮かぶノイローゼ 折れた心根

こんな憂鬱もあなたのものなら

どうしてこんな涙が出るの

ねえ

声が出せないんだ 今日も昨日も

そっと振り撒いた幸せは一つも還らないと

離れ離れでもずっとあなたを

愛を探し求めた終わりを想像していた

呼んで欲しいんだよ 何年経っても

そうだはじまりとおわりの間 息をしていた

声にならないんだ 泣いた愛が

命辛辛与えた幸せがいつの日にか

あなたと私を繋いで欲しくて 歩いてゆく