Komonzo Front Cover

Lyric

tegamis

Amane Uyama

前略

街に郵便屋さんが増えた気がします。

赤はよりうつくしい黒へ、それぞれに跨り、

このままじゃいられないのは、わたしぼくおれだけじゃありませんでした。

やはり人は、会えなくなると手紙を書くものなのです。

蚊の幽霊を蒐集する、

グレイハウンドの足で蹴り足したい、

唇でメッセージを送る、うかつな、

別れ際トンビに追われていた、

舌べろから両面テープが剥がれなくなってしまった、

違う土地の架空の天気予報を見、

OKを奪われ、神様を反故にする、

君あなた。

わたしぼくおれもまた会える日が来るまで、君あなたのこと考えて手紙を書くことにしました。

ただし、文面だけでは味気ないから、わたしぼくおれの声で音読して下さい。

自転車に乗れたら、どんなにいいでしょう。

わたしぼくおれは自転車に乗れないのです。いや、かつては乗れたんだけど、いや、今でも乗れるんだけど、今も乗ってるといえば乗ってるんだけど、そういえば自転車に乗ってるわたしぼくおれの歌がありましたね。

自転車は漕ぎ出せば、ふわっと、太陽の方へ浮いてしまいそうで、そういう時は決まってひどい夕暮れで、あのビルの高いところの飛行機のための、赤いところにもうすぐ届くかもしれなかったのですから、わたしぼくおれは地球になんでいないのか、心以外は空の場所で、世界に嘘をつかれているかのようで、

だから、わたしぼくおれは自分ではきっと君あなたに届けられない手紙を書いている。

最近発見がありました。全部について、

わたしぼくおれたちの世界はバカアホ黙っていろこの野郎と駐輪場の連続で、その次に足音が連続して、振り返ってみたらそれはタコでやさしく絡みつく、多個足とも言え、殺さない方がいいよ。益虫だから、光のウンチが散らばっているかのように見えても星のよく見える浜辺にだって危険がいっぱいだから安全でいっぱいで、だからか、わたしぼくおれたちは冷蔵庫の中でねむる野菜たちと同じ夢たちが見られ、燐。わっ思い出した、電車のモニターからキノコが生えていたこと、どこまでが一体……あのヒントのないQ、さわれるモニターとさわれないモニターがあってさわれないモニターから成る恵み、

わたしぼくおれはそれを食べたのだが、それはわるくなかった。わたしぼくおれたちは明日自転車に激突される物体です。非常に恥ずかしいことですが、つまり案外、腹にたまるんです。

そのせいで、世界はあまねく手紙であふれるのです。

そんなわたしぼくおれたちの妙な世界で、

君あなたが歌っているということは、

そこにわたしぼくおれとそのもやが迷い込むということは、

その場所にわたしぼくおれや君あなたがいたということは、

わたしぼくおれにとって、かけがえのない、いい夢です。

不一

  • Lyricist

    Yuki Matsumoto

  • Composer

    Amane Uyama

Komonzo Front Cover

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  • 1

    Cellotape Date

    Amane Uyama

  • 2

    Remodeler

    Amane Uyama

  • 3

    vEvEv

    Amane Uyama

  • ⚫︎

    tegamis

    Amane Uyama

  • 5

    From The Bushes

    Amane Uyama

  • 6

    Fidgeting

    Amane Uyama

Artist Profile

  • Amane Uyama

    started his activities in 2019. His album "Mumuto" released in 2022 won a special award at "APPLE VINEGAR -Music Award-2023" established by Masafumi Goto. He has also worked on the remix of "MONSTERS," a collaboration between Imai (group_inou) and Nanao Tabito, and provided music for RYUTist. He is also active in a wide range of other activities, including songwriting and live performances with PAS TASTA, a unit he formed with hirihiri, kabanagu, and others, and has been gaining attention in recent years as a link between the musicality of hyperpop and the pop-ness of J-pop.

    Artist page


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