金色照らす街のジャケット写真

歌詞

12のワルツ

イトマP

何千何万と過ぎていく日々も

宝石のように笑いあった日々も

いつか失って立ち竦んでしまう日々も

歯止めは効かぬ時のワルツ

今日だって

日めくりカレンダーは風を仰ぐ

バスと列車に揺られ街まで出かけよう

冷めきっていたコーヒーを洗い流して

そよ風薫るあの場所まで

知らず知らずチクタク すれ違う思いは

憧れ憂いとなり合わせのようで

心の音がチクタク 走り出したようで

期待や不安を胸に抱き抱えてあなたのすぐ側まで

何千何万と過ぎていく日々も

宝石のように笑いあった日々も

いつか失って立ち竦んでしまう日々も

歯止めは効かぬ時のワルツ

今日だって

変わり変わる風景

神秘的な偶然

回り回る運命

混ざり交ざってそうやってまた過ぎ去ってしまうもので

この場所でまた目覚めて

指折り何を数えて

生きてこう 限りのある秒針のその先で

知らず知らずチクタク すれ違う思いは

憧れ憂いとなり合わせのようで

心の音がチクタク 走り出したようで

期待や不安を胸に抱き抱えてあなたのすぐ側まで

何千何万と過ぎていく日々も

宝石のように笑いあった日々も

いつか失って立ち竦んでしまう日々も

歯止めは効かぬ時のワルツ

いつか何千何万と忘れていく日々も

宝石が霞んでしまうような日々も

いつか立ち直り再び歩み出す日々も

歯止めは効かぬ時のワルツ

いつだって

  • 作詞者

    イトマP

  • 作曲者

    イトマP

  • プロデューサー

    イトマP

  • プログラミング

    イトマP

金色照らす街のジャケット写真

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街全体が騒がしかった。それもそのはず、今日は年に一度だけ訪れる、この国最大の祭典の日だ。
色とりどりの旗が風に乗って空を舞い、甘いお菓子の香りが通りを包み込む。
子どもたちの笑顔は、いつも以上に眩しく見えた。
城門の向こうから押し寄せる歓声は、馬車の中にいる私にまで届いてくる。
「あなたも、この街のどこかでこのパレードを見ているのかしら。」
私は心の中で問いかける。返事のない問いだと分かっていても、あの人がこの輝かしい日を一緒に祝福していると信じたい。
「まもなくお時間です。」
側近の声にうなずき、私は深呼吸をひとつ。穏やかに微笑みながら、馬車から一歩を踏み出した。
その瞬間、地鳴りのような歓声が街に響く。
パレードの幕開けを合図する楽器隊と共に、私の胸には大切な想い人へのひそかな祈りと、
この国を未来へ繋ぐという揺るぎない誓いが輝いていた。

今日は間違いなく――明るく幸福で満ちた刹那の一日になるだろう。

"