桜の雨とデジタルの月のジャケット写真

歌詞

神ノ國

神託ROID

ミラーネオンに映る鳥居

電脳の空に舞う式神

カタナのコード祓うはデータ

センサーの風になびく巫女服

拡張された祭壇の奥で

祈りは今もアップロードされる

千のモジュールが神を名乗れば

ヒトはどこまで信じ続けるのか?

消費と効率の時代の果てで

心とは何か誰も知らない

ようこそ、神ノ國

古き良き誠はどこへ消えた?

データの神殿に響く祝詞

けがれを祓うは人工知能の声

本当に守るべきものは

数値かそれとも…

アスファルトに根を張る榊のコード

アップデートされぬ記憶の神話

八百万の願いを繋ぐ

紙ではない光の御札

現世と常世が交差する路

境界線はもう見えないまま

だけどどこかで誰かが唱える

「ミタマ、トトノエタマエ」静かな祈り

ここが、神ノ國

祀られるは忘れられた存在

プログラムの祝詞に宿る想い

まだ消し去れない温もりがある

問いかけるテクノロジーの神に

「ヒトらしさ」とは 何か?

夜明けの街に残る影法師

手を合わせたあの日の記憶

神も人も姿を変えて

それでも願う平穏を――

  • 作詞者

    神託ROID

  • 作曲者

    神託ROID

  • プロデューサー

    神託ROID

  • マスタリングエンジニア

    神託ROID

  • ボーカル

    神託ROID

  • プログラミング

    神託ROID

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かつて「祈り」は声で、「思い」は人の手で紡がれていた。
けれど今、そのすべてがコード化され、記録され、再生される世界がやってきた。

『桜の雨とデジタルの月』は、日本の古い精神性と未来的なテクノロジーが交錯する、全15曲からなる叙情的コンセプトアルバム。
神社の鳥居に埋め込まれたデータ、電子の巫女が舞う神楽、狐火が照らす路地裏、祈りをアップロードする仮想の神殿――
この世界では、“過去”も“魂”も“美しさ”さえも、データという形で保持されている。

しかし、それで人は本当に救われているのか?
桜の花びらのように儚く舞う記憶たちは、消えてしまったのか、それとも今もどこかで呼び続けているのか。
このアルバムは、失われたものと、消えずに残るものの境界をたどりながら、
「人間らしさとは何か」「本当に大切なものとは何か」を静かに、けれど深く問いかけてくる。

夜が明けるころ、あなたの中に残る“音”は、どんな記憶を映し出すだろうか――。

アーティスト情報

  • 神託ROID

    黒猫の囁きのように、静かに、深く心に沁みる音を。 神託ROIDは、ノスタルジックで幻想的な旋律を紡ぎ出すアーティスト。 Lo-Fi、チルポップ、トランス、サイケデリックを自在に行き来しながら、 夢と記憶の狭間に浮かぶ音の物語を描き出す。 その響きは、懐かしさと非現実をたたえた幻影。 現代と過去、優しさと影の境界を漂い、聴く人の心に寄り添う。 音そのものが語り部となり、やがて“神託”となって届く。

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