Lyric

君がくれた花言葉

作詞：佐々木 雅之

作曲：正垣 和則

こぼれ落ちた言葉が

今は愛しいノイズ

君の眼差しに応えたかった

転んだ跡に咲いた

小さな「らしさ」がほら

振り返るたびに確かになる

名前もない約束に

迷ってた昨日より

悩める今日が嬉しいから

「 もう無理かも… 」呟く

声がなぜか嬉しくて

「 頑張れ 」って言葉より

そっと隣で

君に

触れた思い

重なった気がした

ふわりと舞い上がる花びら

君に似ていた

誰にも見えない

場所で咲いて迷ってた

選ばなかった　未来のほうが

眩しく見える

時もあるけど

揺れて咲いたこの想い

散りゆく景色は　優しさで満ちていた

僕らの春はまだ終われない

交わらない言葉が

今は僕らのノイズ

不器用なまま重ねたリズム

ほどけそうな約束は

小さな芽吹きになる

目を逸らさない今日が好きだ

かけ違えた思い出

すり抜けた寂しさも

同じ温度を探して

側にいたんだ

風の向こう側　優しさが咲いてた

ひらりと舞い落ちる花びら

僕に似ていた

あの日の言葉が

まだ胸で揺れている

選べなかった　未来のほうが

遠く輝く

時もあるけど

すり減らして紡ぐ日々

傷ついたことが　ちゃんと形をくれた

僕らの春はここに咲いている

不揃いなまま重ねた

僕と君が鳴らす未完成ノイズ

背中を押してくれたのは

散らない蕾の痛み

この手で咲かせたい

散り際のその瞬間よりも

強く咲くよ

はぐれた景色に

塗り残した空がある

言葉よりも静かな音は

心の隙間に咲く

『 ありがとう 』

『 ごめんね 』で滲んだ花

散り際ばかりが美しいわけじゃない

僕らの春は今、始まる