歌詞

随分遠くへ 来たみたいさ

失う物も とうにないよ

柔らかな細波が 耳の奥 響いている

ずっと前から 遠回りで

交わす言葉だって 解けてないよ

足を 取られたけれど

また ここに来ている

声は 波に消えて行った

意味の見えない 向こう側から

突き止められない あの日

海の底 堕ちて行く 君を

重ね合う度 抑え込んだ

閉じた記憶達と 溢れる傷の痕

僕が手に入れていく程 君は理性を失くして 泣くんだよ

何も 救えないよ

声は 闇に溶けて行った

明日の見えない 痛みだらけの夜

触れた指先に 蔦う黒髪が 震えている

随分遠くへ 来たみたいさ

寄せては返した 夏の翳り

声は 波に消えて行った

意味の見えない 向こう側から

突き止めていた あの日

海の底 連れ出した 君は

音も出せない 胸の渚に

悪夢を抱いて 生きるけど

泡に浮かぶ 二つの影は 流れて行く