イヴの教会でのジャケット写真

歌詞

イヴの教会で

Kotatsu Tachibana

待ち合わせより 早く着いて

扉の木目を 指でなぞる

同じ電車の朝 揺れる夜も

ここへ続いてた 気がした

去年ひとりで 聞いた鐘の音

今日は違う景色に したい

角を曲がって 見えた背中

声が出なくて 立ち止まる

「急がなくていい」って 言った夜

返事のない画面 伏せた夜

触れそうで 触れない あの距離を

今夜だけ 越えたかった

目が合った瞬間

世界が遠くなる

名前だけで 胸が鳴る

もう逃げないと 決める

「来てくれて ありがとう」

「待っててくれて ありがとう」

それだけで 息が詰まって

言葉が 喉でほどけない

灯りが 二人を包んで

昨日までを そっと越える

最初の鐘が 近づくほど

心が やさしく震えた

ベンチの距離が もどかしくて

触れない指先 握りしめた

「寒くない?」って 小さく聞けば

君は笑って うなずいた

泣いた跡まで 愛しく見えて

守りたい理由が 増えていく

小さなリボン ほどけぬように

結び直して 胸にしまう

マーケットの灯りで 選んだ箱

君の指先を 思い浮かべて

「似合うかな」って 息をのんで

笑ってくれたら それでよかった

ポケットの奥で

小さな箱が鳴る

合図みたいに 胸を叩く

今なら 渡せる気がした

そっと差し出す 小さな箱

「開けていい?」って 君の声

揺れる灯りに 指がふれて

冬の夜が ほどけていく

「好きだよ」って 言ったあとに

「私も」って 返る息

鐘が 静かに重なって

ここが 約束になる

言えなかった日々も

遠回りの夜も

全部 ここへ連れてきた

手の温度が 答えになる

イヴの教会で 見つけた未来

怖さごと 抱いて歩こう

手袋を外した 素手の熱で

確かめ合う 言葉の先

小さな箱は もう隠さない

小さな「好き」も 隠さない

鐘の余韻が 消えるころ

離さない手に 変わってた

並木道を並んで歩く影が

ひとつの方向を向いて

重ねた手の震えを

ぎゅっと結びなおして

「もう離さない」って

小さく笑う

メリークリスマス

君にだけ聞こえる声で

  • 作詞者

    Kotatsu Tachibana

  • 作曲者

    Kotatsu Tachibana

  • プロデューサー

    Kotatsu Tachibana

  • ボーカル

    Kotatsu Tachibana

  • ソングライター

    Kotatsu Tachibana

  • プログラミング

    Kotatsu Tachibana

イヴの教会でのジャケット写真

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    イヴの教会で

    Kotatsu Tachibana

「イヴの教会で」は、アドベント・ストーリーのクライマックスとなる12/24の物語。白い息ほどける並木道、遠い鐘の音、待ち合わせより早く着いて扉の木目をなぞる指先。これまでの“待つ夜”と“言えない夜”が、すべてこの場所へ集まっていきます。
「来てくれてありがとう」「待っててくれてありがとう」だけで言葉が詰まり、揺れる灯りの中で小さな箱が渡される。そして、触れそうで触れなかった距離を越えて交わされる「好きだよ」「私も」。鐘の余韻がふたりの手をほどき、怖さごと抱いて未来へ歩き出す、冬の約束を結ぶ一曲です。

アーティスト情報

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