wings of tomorrow

2006年にリリースされたセカンドアルバム「Be Sweet」に続き、その2年後に制作したサードアルバム「wings of tomorrow」
このアルバムでは「川村妙子」の人として地球や平和を想う新たな生き方を示す気持ちが描かれています。
また、TATSUYA氏が全曲のアレンジと演奏を手掛けており、ギターはもちろん、リズムセクションなども彼がプログラミング(打ち込み)を担当しています。
ちなみにリズムセクションにおいては生演奏らしいグルーブ感を出すために創意工夫と時間を費やして仕上げたそうです。
そのおかげもあって、このアルバムによりアコースティックユニット「川村妙子 Be Sweet」の音作りの方向性が決まり、現在のライブ演奏につながっている様に思います。

このような想いと過程を経て、より「川村妙子 Be Sweet」らしくなった「wings of tomorrow」は大変素晴らしいアルバムに仕上がっているので是非多くの皆さんに聴いて欲しい。

なお、アルバムのジャケットはTATSUYA氏が本アルバムで演奏したYAMAHA製のアコースティックギターが掲載されており、このギターによる透明感のある素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。
私が中学生の頃、ロックバンドのクイーンが大好きで、クイーンのレコードを買って盤がすり減るくらいに聴いていました。
また、当時は海外のスーパースターに関する情報は限られていたのでアルバムに掲載されていたライナーノーツも食い入るように読みました。
あれから音楽の購入はレコードからCD、そして音楽配信が大きく売り上げを伸ばしていますが、音楽配信のアルバムにはライナーノーツがないんです。これって残念だなと思っていました。
そう思っていた矢先、川村妙子さんからアルバムのライナーノーツ執筆の話をいただきました。
文章を書くのが苦手な私にそんな大役が引き受けられるのか不安でもあったのですが、
「せっかくの貴重な機会を大切にしたい」という思いと、
「音楽配信でもライナーノーツがあればいいな」という思いもあって引き受けさせていただき、このアルバムで3作目となります。
執筆にあたっては川村夫妻の貴重な時間を割いていただき、アルバムリリースや作曲の際のエピソード、そして私から夫妻へのインタビュー記事や私の想いを加えて書き上げました。
このライナーノーツが「川村妙子 Be Sweet」の音楽をより楽しむうえでの一助になれば幸いです。 [ 橋本　正浩 ]