歌詞

笑ってさよならが言えたら

まだ結婚して１年も経ってなかった

なのに、春の終わりに“余命３ヶ月”って

笑いながら言う君が、いちばん強かったよ

私、うなずくことしかできなかった

ねぇ、笑って さよならが言えたら

涙よりも綺麗な何かが残るかな

（ありがとう）って繰り返したけど

ほんとはもっと言いたいこと、あったのに

病室の天井ってさ、やたら白くて広いね

君の手、日に日に細くなってくのに

私の手だけは、最後まで握ってた

「手離したら終わる気がして」って 君が言った

この時間が止まればいいって

何回も思ったけど

（そんな奇跡）あるわけないって わかってた

でも願わずにいられなかったんだよ

マグカップも、読んでた本も そのまま

指輪も外せないまま、今日が記念日

君がいないだけで こんなに空気が重いなんて

ずるいよ、置いてかないでよ

でもね、後悔はしてない

泣いて笑って 怒って抱きしめて

限られた時間でも、ちゃんと“愛せた”

君の「大丈夫」が、最後まで優しかった

最後に見せたあの笑顔が

ずっと頭から離れない

（さよなら）って言ったけど

ほんとは言いたくなんかなかったよ

明日が来るのが怖くて

でも、止まってられないんだよ

（だって私）君と生きたんだから

ちゃんと前に進むって決めたから

夢に出てきたら怒るからね

ちゃんと顔見せてよ、ずるいな

（今でも）君の声が響くんだ

"大好き"って、また聞きたいよ

この手紙 届かないってわかってる

でも書かずにいられないほど苦しいの

（愛って何？）まだ答えは出ないけど

君がくれた愛は、確かだった

笑って さよならが言えた日

あれが奇跡だったって、今ならわかるよ

（ありがとう）言えた私は

ちょっとだけ、強くなれた気がする

今日も指輪をはめたまま

君の声を探してる

ねぇ、また どこかで笑っててよ

私も、笑って生きていくから